【J3プレビュー】自動昇格争いは決着なるか。2位今治は敵地で鳥取と、3位富山はホームで岐阜と対決!今治は勝てば初のJ2初昇格へ | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは11月9日から10日にかけて第36節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】エルゴラ番記者が注目カードを大予想!!|明治安田J1第36節「鹿島×名古屋」
前節は、自動昇格圏のFC今治が勝ち点3を積み上げた一方で3位のカターレ富山は勝ち切れずにドローで決着。残り3試合で両者の勝ち点差は「7」に拡大。今治が悲願の初昇格に王手をかけた。もう一つのJ2昇格プレーオフ争いは大混戦が続く。14位のFC琉球まで可能性が残っており、残り3試合でどのような結末を迎えるか。また最下位に沈むいわてグルージャ盛岡のJFL降格が決まった。 そんな状況下で迎える今節は、いよいよ決着の時を迎えそうな自動昇格争いにフォーカスする。 現状、今治が圧倒的優位なのは変わらない。今節を勝てば、自力で昇格が決定。引き分け以下の場合は富山の結果次第となる。逆転を目指す富山は、引き分けても今治が負けた場合に数字上の可能性は残るが、勝つことが絶対条件。その上で今治が引き分け以下に終わることを祈るしかない立場だ。 そんな条件下で迎える今節、それぞれ日曜日にゲームを行うことになる。今治は、13時より敵地でガイナーレ鳥取と対戦する一方で富山は、同日の14時よりホームでFC岐阜と対決する。この2カードをピックアップし、見どころを紹介する。 先にキックオフを迎える今治は、2試合勝ちなしと足踏みが続いたが、前節はFC琉球に許したものの、後半終盤に三門雄大と梅木怜のゴールで逆転勝ち。3試合ぶりの勝利で昇格へ王手をかけている。2020年にJリーグに参入し、5シーズン目の今季いよいよ悲願のJ2が目前のところまで迫っている。今季から指揮をとる服部年宏監督の下、マルクス・ヴィニシウスら前線のタレントを活かしながら勝ち点を積み上げてきたこの1年。今節、敵地での一戦でも強さを示し、悲願成就なるか。 鳥取も負けられない。プレーオフ圏まで勝ち点「4」差の13位につけており、こちらもプレーオフ進出を果たすべく勝ち点3が欲しい状況だ。前節は、前半こそリーグ王者の大宮アルディージャを相手に4失点を喫したが、そこから一時は同点まで持ち込んだ驚異的な粘りを次は勝ち点3に繋げたいところだ。注目はFW松木駿之介だ。2019年にファジアーノ岡山でプロ入り後、JFLへの期限付き移籍を繰り返す下積み時代も長かったが、前節の2ゴールで自身初の2桁ゴールに到達。特に後半戦にかけてゴールを量産し、チームに勢いをもたらしてきたストライカーの活躍に注目だ。 一方の富山は、6試合勝ちなし。そのうち5試合で引き分けと勝ち切れない試合が続いてしまっている。前節は、プレーオフ圏内を争うSC相模原を相手に一時は逆転したものの、PKから失点して痛恨のドロー。何とかホームでこの流れを断ち切りたい。そのカギを握るのは、やはり守備だろう。失点の少なさがチームの特徴でもあった中で、直近4試合は連続失点中。さらに2試合複数失点が続いてしまっている点は改善ポイントだ。ここに来て攻撃が噛み合い始めている岐阜の攻撃力を抑えて、逆転昇格の希望を繋ぎ止められるか。 岐阜は、このタイミングで今季初のリーグ4連勝中。プレーオフ圏内まで勝ち点3差の10位につけており、逆転でのプレーオフ進出へ今、最も勢いに乗っているチームだ。前節はプレーオフ圏内のFC大阪を2-0で撃破。チームに貴重な追加点をもたらしたMF北龍磨は、直近5試合で3得点とチームに勢いをもたらす存在となっている。今節が富山、次節が大宮と上位との連戦になるが、ここを乗り越えればプレーオフ進出も現実味を帯びてくる。この勢いのまま、大逆転でプレーオフ圏内へ滑り込めるか。今節が一つ大きな山場となるだろう。 土曜日には連勝してプレーオフ圏内へ浮上した松本山雅FCが敵地でいわてグルージャ盛岡と、日曜日には4位アスルクラロ沼津がホームで前節10戦無敗が途切れたテゲバジャーロ宮崎と対戦する。数多くのクラブにプレーオフ進出の可能性があるJ3リーグから今節も目が離せない。