じつは意外とダイエット向き?もっともカロリーが低い牛肉の部位はステーキやカツで人気の部位
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。 何となく特別感を感じる牛肉。 【画像】じつは意外とダイエット向き?もっともカロリーが低い牛肉の部位はステーキやカツで人気の部位 日本では古墳時代から牛が飼われ、そして明治初期には福沢諭吉の「牛肉は滋養に良い」という教えの影響もあり、牛鍋が大流行しました。 部位によって脂の入り具合や食感などの違いを楽しめる所も、牛肉の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。 そんな牛肉は、近年の健康志向もあってか、5年前に比べると霜降り肉より脂肪の少ない赤身肉を好む人が増えたそうです。 また結論を先に申しますと、一般的に見て牛肉のカロリーは高いが糖質は少なめです。 それでは当記事では、牛肉の部位別の具体的なカロリー・糖質量や、牛肉の栄養素について分かりやすくお伝えしていきます。牛肉を使ったダイエットレシピもご紹介しますので、最後までお付き合いください。
和牛・国産牛・輸入牛の部位別100gあたりのカロリー一覧(肩・肩ロース・ロース・サーロイン・バラ・モモ・ヒレ・ランプ)
一般的にカロリーは高いが糖質は少なめと言われる牛肉。早速、和牛・国産牛・輸入牛の部位別カロリーを具体的に見てみましょう。 肩 :和牛/258kcal、国産牛/231kcal、輸入牛/160kcal 肩ロース :和牛/380kcal、国産牛/295kcal、輸入牛/221kcal リブロース:和牛/514kcal、国産牛/380kcal、輸入牛/212kcal サーロイン:和牛/460kcal、国産牛/313kcal、輸入牛/273kcal バラ :和牛/472kcal、国産牛/381kcal、輸入牛/338kcal モモ :和牛/235kcal、国産牛/196kcal、輸入牛/148kcal ヒレ :和牛/207kcal、国産牛/177kcal、輸入牛/123kcal ランプ :和牛/234kcal、国産牛/234kcal、輸入牛/214kcal *100gあたり *ヒレのみ赤身、残りは全て脂身付き 上の表から、どの部位を比べても和牛のカロリーが1番高く、次に国産牛、輸入牛は1番カロリーが低いとわかります。なんと、和牛は輸入牛より約1.5倍カロリーが高いのです。 減量やダイエット中でカロリーが気になる場合は、輸入牛を選ぶと良いでしょう。 参考までに、部位別の特徴と調理方法をご紹介します。 ①肩 筋肉なので肉質は硬め。薄切り肉だとすき焼きやしゃぶしゃぶ、角切り肉だとカレーやシチューなどの煮込み料理に向いている。 ②肩ロース 筋がやや多く歯ごたえはあるものの、適度に脂肪を含む。薄切り肉で、すき焼きやしゃぶしゃぶ、焼肉にすることが多い。 ③(リブ)ロース やわらかく筋も少ない肉質で、霜降りが入りやすい。ロースと表示されているものは、リブロースのこと。ステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶとして、食べることが多い。 ④サーロイン きめ細かく、やわらかい肉質。ステーキに向いている。 ⑤バラ 肉質はきめ細かいが、やや硬く脂肪が多い。カルビとも呼ばれる部位。薄切りでは炒め物や牛丼、厚めに切って焼肉、塊ではポトフなどにも。 ⑥モモ きめは粗く硬めの肉質で脂肪が少ないのが特徴。塊ではローストビーフ、薄切りにして焼肉など幅広く使用できる。 ⑦ヒレ 脂肪が少なく、もっともやわらかい肉質が特徴。ステーキやカツにすることが多い。 ⑧ランプ 肉のきめが細かく、やわらかい肉質。もも肉の次に脂肪が少ない部位。牛肉料理全般に使用できるる。