FW名和田我空の今大会9得点目で1-0勝利!神村学園が初のインハイ決勝進出!!
[8.2 総体準決勝 神村学園高 1-0 米子北高 Jヴィレッジスタジアム] 神村学園が初の決勝進出! 2日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技準決勝がJヴィレッジスタジアム(福島)で行われた。神村学園高(鹿児島)対米子北高(鳥取)戦は1-0で神村学園が勝利。初の決勝進出を決めた。 神村学園は準々決勝で静岡学園高(静岡)を3-0で破るなど今大会4試合で24得点、無失点。初出場で4強入りした2007年大会以来2度目の準決勝進出だ。GK江田優大(2年)、DF黒木涼我(3年)、新垣陽盛(3年、U-17日本高校選抜)、中野陽斗(2年)、MF鈴木悠仁(3年、U-17日本高校選抜)、松下永遠(3年)、吉田唯竜(3年)、大成健人(3年、U-17日本高校選抜候補)、FW徳村楓大(2年)、佐々木悠太(2年、22年U-15日本代表)、今大会8得点のゲーム主将・名和田我空(3年、日本高校選抜、U-19日本代表)の11人が先発としてピッチに立った。 一方の米子北は帝京高(東京1)、国見高(長崎)、市立船橋高(千葉)と優勝歴のある伝統校を3連破し、2年ぶりの準決勝進出。GK広川武寛(3年)、DF樋渡蓮音(3年)、熊野俊典(1年)、浜梶優大(2年)、花田涼惺(3年)、MF湯月哲大(2年)、今大会2得点の柴野惺(3年)、西尾潤星(3年)、山下一圭(2年)、準々決勝決勝点のFW鈴木颯人主将(3年)、佐野聖也(3年)が先発した。 立ち上がりは米子北が主導権。鈴木、佐野の2トップへ素早くボールを入れ、彼らの競り合い、スペースへの抜け出しによって相手を押し込んだ。そして、速攻、サイド攻撃から西尾や花田がシュート。神村学園はDFが身体を投げ出してブロックするも、開始5分強で4本のCKを与えたほか、被シュート数も増えてしまっていた。 米子北は8分にも左CKから鈴木が押し込もうとするが、神村学園GK江田が阻止。直後にも鈴木のシュートがゴールを脅かす。ここを凌いだ神村学園も少しずつボール保持の時間を増やす。前線の名和田が柔らかいボールタッチで起点に。吉田がワンツーでPAへ切れ込んだほか、DFラインからのロングフィードも交えて攻めた。 だが、米子北は注目右SB樋渡が対人守備で目立つ動き。1年生CB熊野も競り合いで強さを発揮するなど個々が局面で負けない。チーム全体の出足が鋭く、神村学園を大いに苦しめていた。 神村学園も空中戦で鈴木が相手を上回り、速攻に対しても新垣らDF陣がカバー。前半終盤にはショートカウンターから佐々木がシュートを放ち、その後も名和田の2本のシュートがゴールを襲う。盛り返して前半を終えた。 後半立ち上がりも神村学園ペース。キープ力の高い松下、徳村、佐々木、名和田ら全体でボールを前進させ、左サイドを突破した大成の右足シュートや黒木の左足ミドルで先制点を狙う。神村学園が押し込むも、米子北も速攻から決定機。11分にはシュートのこぼれ球に西尾がフリーで反応するが、右足シュートはポストを叩いた。またその後も西尾のクロスなどがゴール前に入るが、神村学園も黒木、新垣、中野の3バックが譲らず、得点を許さない。 迎えた後半15分、神村学園が先制する。左サイドの大成が佐々木と中央のワンツー。さらに一つ深く切れ込んでからゴールエリアへラストパスを通す。これを名和田が右足ダイレクトで押し込んだ。エースの今大会9得点目で先制した神村学園はさらに決定機を作る。だが、名和田のシュートを米子北GK広川が阻止されるなど2点目を奪うことができない。 ゴール前でも見事な守りを続ける米子北はクーリングブレイク明けの24分に佐野、西尾、花田をFW石飛五光(2年)、DF熊谷弾(2年)、DF藤原大空(2年)と入れ替え、3-5-2へシステムを変えた。34分には柴野をMF山崎涼(2年)へ35+2分には山下とMF橋井蒼士郎(3年)をスイッチ。35+3分にはカウンターから石飛が抜け出すが、相手DF黒木に対応されてシュートは枠を外れた。終盤、米子北が押し返すが、神村学園は今大会無失点の守備陣が集中した守りで無失点。1-0で勝利し、鹿児島県勢初優勝に王手をかけた。