13歳のJA組合員 期待の農業少年 小さい頃から自分の畑を管理 直売所に出荷も 親子は「師弟」であり「ライバル」
朝5時 レタスの収穫に
午前5時前―。 飯沼永遠さん: 「(眠くない?)眠い。(朝の作業は)いつもこんなもんだよ」 起きてすぐに車で5分ほどの畑へ。今はレタスの収穫期。 てきぱきと収穫する永遠さん。時折、作業にムラがあるということだが、祖父母も頼りにしている。 祖父・春夫さん(71): 「助かるよ。きのうテスト勉強でいなかったら、積み込みから何から水かけから、みんなやらなきゃいけないからやっぱ違うわ」 祖母・園恵さん(71): 「私らよりなんでもこなすから助かりますよ、一人前の仕事するから」 2時間ほど作業をしたら朝食。サンドイッチにとれたてのレタスを巻いて頬張る。 飯沼永遠さん: 「お肉がおいしいです。(レタスは?)レタス、シャキシャキです」
朝7時半 中学校へ
朝7時半―。 腹ごしらえをしたら、運動着に着替え、自転車に乗って畑から直接、学校に向かう。 この日は100ケース1440玉のレタスを出荷。 レタスの収穫を終えた父・竜也さんはー 父・竜也さん: 「永遠の野菜で、きのうの夜、荷造りしたのでこれから出しに行きます」
永遠さんが育てた野菜は人気
永遠さんが育てた水菜やチンゲンサイ。学校に行っている永遠さんに代わって直売所に出荷する。 午前10時過ぎ、安曇野市豊科・安曇野スイス村 ハイジの里―。 売り場に永遠さんの野菜も並んだ。 野菜には親子の似顔絵のシールが貼ってある。 購入した客は「しっかりしてて重いし葉っぱもきれいなので、安いから2つ買ってこうかな」、「とてもみずみずしいというか、変にピンピンしてなくて優しい感じですね」などと話し、野菜の評価は高い。 手に取っただけでは中学生が育てものとはわからないが、売り上げは好調だ。 安曇野スイス村 ハイジの里・下平光雄副センター長: 「かなり人気ですね。作ってるものもしっかりとして鮮度確認も、ものがいいものですね。これから農業を担っていただく世代で今、中学生ですけど、そういった部分が頼もしく、お店としても期待しています」