13歳のJA組合員 期待の農業少年 小さい頃から自分の畑を管理 直売所に出荷も 親子は「師弟」であり「ライバル」
午後4時半 帰宅後すぐに畑へ
午後4時半過ぎ―。 永遠さんは部活動はしておらず帰宅したらすぐに畑へ。 父・竜也さんの畑でお盆に出荷する「アスター」という花の苗を植え付けた。 それが終わったら、次は永遠さんの畑へ。 チンゲンサイなどの収穫だ。永遠さんはこの3アールほどの畑で年間およそ20品種の野菜を育てている。 飯沼永遠さん: 「いかにこの少ない面積で数出すかだから、同じ木からどのくらいとれるみたいな、多収ってやつを選んで作ってますね。大変だけど楽しいですね。大きくなってくのを見てると面白い」
親子は「師弟」であり「ライバル」
いつも一緒の2人。親子は「師弟」であり「ライバル」でもある。 飯沼永遠さん: 「野菜作りの師匠みたいな。基本的な作り方とか消毒の時期とか細かい所をパパに全部教えてもらったかな」 父・竜也さん: 「張り合ってやってる部分もあってお互いライバルかな」 飯沼永遠さん: 「今はライバルだけどゆくゆくは倒してやろうかなと思ってます」
「働き者で感心する」
収穫が終わったら作業場で夕食。 手伝ってくれた近所の兼業農家・小椋さんと一緒に、チンゲンサイはチャンプルーに、水菜はサラダにして食べた。 父・竜也さん: 「(チンゲン菜は)柔らかいです。直売所に出しても恥ずかしくない野菜になったんじゃないですか」 飯沼永遠さん: 「(水菜)シャキシャキでおいしいですね(笑)」 農業仲間・小椋陽一郎さん: 「(永遠さんは)まず働き者というのが印象的。毎日畑に行って収穫時期見極めてとっているというのは普通に感心する」
朝から晩まで農業
作業は夕食後も。翌日、出荷する野菜の袋詰めだ。 レタスの収穫もありこの時期は朝から晩まで農業。 でも、永遠さんは13歳にしてその醍醐味にたどり着き、日々、後継者として成長している。 中学2年生・飯沼永遠さん(13): 「大変さに見合った面白さがあるから、それが一番かな。きれいなものとか、値段が安いとか、お客さんが喜んで買ってもらえるような野菜を多く作っていきたい。お客さんに『これ、この前あって良かったからもう一回買おう』みたいな感じで思ってもらえれば一番いいですね」 (長野放送)
長野放送