実家は70代の両親の2人暮らしで、食事は「スーパーの弁当」が多いそうです。「自炊よりラクで安い」とのことですが、栄養面が心配です。和食なら問題ないでしょうか…?
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年を基に筆者作成
「作るより買う」時代? 高齢者がスーパーの弁当を買うメリット
栄養面や費用面においては、自炊をするほうがメリットは多いですが、高齢の親がスーパーの弁当を買うメリットもあります。 高齢になると、料理をする手間や火の使用に対するリスクが増えます。また、少人数の家庭では、食材を買って調理すると使い切れず腐らせてしまう可能性もあり、弁当や総菜を買ったほうが経済的である場合もあります。 また、買い物に出かけること自体が外出や軽い運動となり、高齢者の生活において重要な要素となることもあります。お弁当や総菜は買い置きできないため、頻繁にスーパーに行き、食事を調達する必要があります。社会との接点を持つ一つの手段でもあり、孤立を防ぐ役割を果たすこともあるでしょう。
まとめ
スーパーの弁当や総菜に頼る生活には、栄養面でのリスクや費用面での負担が伴う一方で、高齢者にとってはコスト面や生活の安全性、日々の外出の機会といったメリットもあります。親世代の食生活を見直し、健康を維持しつつ、無理のない範囲での食事スタイルを提案していくことが大切です。 出典 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2024年 7月 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年) 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部