被爆79年「原爆の日」 広島の1日 早朝から祈り 物々しい雰囲気も 2024年8月6日
きょうの「原爆の日」。広島は早朝から祈りに包まれる一方、今年は、式典の入場規制強化により物々しい雰囲気も見られました。 【写真を見る】被爆79年「原爆の日」 広島の1日 早朝から祈り 物々しい雰囲気も 2024年8月6日 ◆午前3時/平和公園・原爆慰霊碑前 原爆慰霊碑前には手を合わせる人が次々と… 被爆者の母(94)と娘(66) 「(母は)お姉さんに会いたい、会いたいってずっと言ってましたから、姉に会いにきたんじゃないかなと思います」 ◆午前4時/平和公園・原爆供養塔前 原爆供養塔には、名前が判明している813柱を含め、約7万人の遺骨が納められている。 直爆で母を亡くした被爆者(81) 「建物疎開でそこの十日市で被爆して亡くなったんですよね。未だに骨がわからないもんで。生きていたら親孝行もできたと思うんですがね」 20歳から毎年お参りする遺族(95) 「主人の父と母と弟たちが十日市で亡くなりました。お父さんは本川小学校の校庭で亡くなって。大変でした。ああいうことがあったらいけません、もう。ほんとねぇ。怖かったですねぇ」 被爆者の友人のお参りをする人(75) 「広島に原爆が落ちたのに、まだ戦争しているなんて信じられない」 ■例年とは異なる午前5時の風景 ◆午前5時前/平和公園・原爆ドーム前 今年は規制範囲拡大プラカード・ビラ・ゼッケン・タスキも禁止に 集まった人々「ヒロシマは声をあげるぞ!ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな」 ◆午前5時/入場規制開始 市職員 「平和公園内において原爆ドーム前に座っている方々に告げます。直ちにこの行為を中止し、平和公園からの退去を命令します。退去を命令します」 そのころ慰霊碑前では… 母を亡くした被爆2世(75) 「いうなれば法事みたいなもの。静かにお祈りだけさせてもらえば、それだけでいいんですから。私ら2世ですから」 ◆午前5時~6時半/警備活動のため一般入場禁止 楠本麗奈レポート) 「例年だと、この時間多くの一般の方が原爆供養塔に訪れていたのですがことしは規制のため、一般の方の姿は見られません」 平和公園内では例年様々な慰霊祭が開催される