被爆79年「原爆の日」 広島の1日 早朝から祈り 物々しい雰囲気も 2024年8月6日
日本基督教団の牧師 「(一般の)入場を制限をされてしまったことによって、(供養塔の慰霊祭の)主催者もそうですし、市民が委縮させられているっていうことで、大きな影響があると思っています」 ■平和公園のあちこちに行列が… ◆午前6時半/入場開始 米田健太郎レポート) 「午前6時30分です。いま、ゲートが開かれて入場が開始されました」 今年、手荷物検査のエリアは拡大。式典参加者には金属探知機による検査も実施されます。手荷物検査の後、金属探知機検査の前にも行列が─ 安芸太田町の原爆被害者の会 「一般参列なんですが、脚がこれなんで、ずっと最後尾まで並ぶことがね、難しいので(代表者が)ここまできたら、この方々をここ一緒に入らせてもらえますか?っていうのをお願いしている」 被爆者) 「全ての人間を検査するというのは、やりすぎじゃないか。90歳を超えた人がきょうのようなことをされたら入れない。倒れてしまう。被爆者枠を設けてもいいんじゃないかな、これからは」 ◆午前7時/平日の通勤時間を迎える市内 鳴り物禁止の範囲外となるゲートパークでは、太鼓をたたき念仏を唱える僧侶たちが─。 妙法寺僧侶 「立ち入り禁止ということで、鳴り物の太鼓もお祈りもダメということで、やむをえずこの場所に来ているという現状です」 楠本麗奈レポート) 「午前8時を回りました。中では平和式典が行われていますが、ご覧のように、手荷物検査を受ける人の列が原爆ドームのあたりまで続いています」 ◆平和式典/午前8時15分/黙とう ■式典が終わるころ例年の状態に ◆午前9時/規制解除ON 佐藤由勇希レポート) 「午前9時になり規制が解除されました。コーンなどが撤去されていきます」 参拝者 「何かあってはいけないから規制をかけないと。自由奔放じゃ統制が取れない」 平和公園には多くの外国人も─。 79歳の被爆体験を聞いたアメリカ人 「当時のことは覚えてないと言っていたが、原爆後遺症や家族の話をしてくれた。とても心に響きました。アメリカ人としてここで何が起きたのかを考えると身が引き締まる思いになるし、責任を感じる」