全国出場の夢追う 四日市大の2選手 来春に社会人野球で 三重
東海地区大学野球連盟三重県リーグの四日市大の鍛治園健人(22)=愛知県出身、愛知啓成高出=、児玉凌太(22)=愛知県出身、鳥取城北高出=の4年生内野手2人は、卒業後、全国大会出場経験のある社会人チームで硬式野球を続ける。 ともに大学で攻守の中心選手として活躍した。大学1年目から主砲の役目を果たしてきた鍛治園は日産自動車(神奈川)、遊撃や二塁で堅実な守備を見せ、内野の要として機能した児玉はジェイプロジェクト(愛知)に進む。 鍛治園は3年秋に、当時皇學館大4年で現在埼玉西武ライオンズ所属の村田怜音らを抑えてリーグ首位打者(打率0・515)に輝いた。170センチ後半と上背はないが長打力もあり4年春にリーグ本塁打王(3本)を受賞。高校時代から守備に定評があった児玉も地道な体づくりで飛距離を伸ばし、2年春に初の柵越えを披露するなど攻守でバランスの良い選手に成長。4年秋に遊撃手でベストナインに初選出された。 大学時代かなわなかった全国大会出場の夢も追う。2009年末からの休部を経て25年から再開する日産自動車は都市対抗本戦に29度出場し、2度の優勝経験がある。ジェイプロジェクトも強豪ひしめく東海地区にあって2度の都市対抗出場を果たしている。 「できる限り野球を続けていきたい」と話す児玉は「まず出場機会をつかみ、全国大会出場に貢献したい」。「(入社後は)自分が一番下の立場」と気を引き締める鍛治園も「当たって砕けろの気持ちでぶつかって、這い上がっていきたい」と話している。