岩本勉氏 上沢直之の鷹移籍言及「プロ野球選手、自分の価値高く見込んでくれるところでプレーするさ、ぶっちゃけ」ファン心理理解も「ビジネスですから」
元日本ハムの岩本勉氏が16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ソフトバンク移籍が報じられた上沢直之投手について言及した。 上沢は23年オフに日本ハムからポスティングシステムで大リーグに挑戦。レイズとマイナー契約となった後、移籍したレッドソックスでメジャーのマウンドを踏んだものの、2試合のみの登板に終わり、レッドソックス傘下3AからFAとなっていた。 「これね、賛否出てるわ」と前置きした上で、「ルールでソフトバンクと交渉できる身であれば、やっぱり交渉、どんな自分の評価があるのか聞いてみたいと思う。ポスティングシステムで米国に挑戦して、志半ばというと彼に失礼かもしれんけど、成績が出ずに帰ってきてるわけやんか。ファイターズファンの方々は義理でいうと、ファイターズに帰ってこいよっていう話やんか。1年間、メジャーに挑戦させてあげたけどっていうようなことやねん。ポスティングシステムってそうだから。自分でFA権をとって宣言していくわけじゃなく、保有権はファイターズにあるのに、メジャーに挑戦させてくれ、じゃあいいですよと承諾してくれたファイターズがいたもんで、上沢が日本に帰ってきた時には承諾してもらってありがとうございます。でも勝手が全然違いました。もう1度ファイターズのユニホームを着て、身を粉にして働きます、を描いてたと思う」と、ファン心理を慮った上で、「でもね、これ、ポスティングシステムや、色んな契約条項のルールの中で許されてるというよりもそこに他球団と交渉や話を聞くことに禁止事項がないということ。他球団と交渉や話をすることが、上沢直之を取り巻いているルール上問題がなかったということなんですよ」と、強調。「義理でいうと、ファイターズのユニホームを着て頑張れよっていう話やけど、ビジネス、プロ野球ですから。そうなった時にソフトバンクの話を聞きながら、自分が今後生活する上で、サラリーもそう、家族のことも考えた時に、いい条件が、給料もそう、生活する環境もそうやと思う。北海道じゃなくて、福岡でもその条件を満たすものがあったということやと思うねんな。僕も歯に衣着せまくりでしゃべってるけど、何が言いたいかというと、プロ野球選手、自分の価値を高く見込んでくれてるところでプレーするさ、ぶっちゃけ。そこでホークスは最大限の評価をしてもういきなり固定給をドーンって提示したんやろう。それでいてファイターズもちゃんと彼に見合ったものを出したと思う。出したけど、少し差があったのかな。恥ずかしい契約なんて出してないよ、絶対ファイターズは。ただ、ファイターズはマネーゲームはしないよということだったと思う」と、上沢の決断に理解を示した。 米挑戦の経緯から日本ハムファンが口にする「もやもや感」については、「それはそうやね。感情論になるから」と理解を示した上で「ファイターズから色んなチャレンジをした選手が同じパ・リーグで働くから。ファイターズ打線が上沢直之をきりきり舞いさせるしかないと思うわ。上沢は上沢で自分らしさを存分に発揮して“給料に見合う働きしてるやんか”と言わせてほしい。世の中を納得させるにはこれからの彼の行動や成績もみられていくんじゃないかと思う。うわっち、周りはワーワーいうけど、頑張れよ。ワーワーも愛ですよ。ヤジは賛辞という。それだけあなたのことが気になってるから厳しい言葉が出てくる。頑張れよ」と上沢の今後に期待を込めた。 上沢の去就については12年間在籍した日本ハムへの復帰か、ソフトバンク入団かで注目されていた。