<矢野奨吾×内田雄馬>「映画 ギヴン 海へ」インタビュー(1) 「好き」を大切に 真冬、立夏と歩んだ6年間
--それに「大人すぎる」というディレクションが入ったと。
内田さん 何が悩みに対する正解かはっきりしない中で、自分のしたいことを選んでいくというのが彼らの感覚だと思うのですが、僕らはある程度経験値が上がっていくにつれて、はっきりしすぎてしまっていたんです。そこは、1回リセットして収録に臨まないといけないなと、最初のテストで思ったことをすごく覚えています。その後、すぐにみんながパッと切り替えられたので、「プロすげえ」と思いましたね(笑)。
矢野さん 第一声は雄馬くんから始まっているので、雄馬くんがそのディレクションで、バッと幼くなったんですよ。僕はそれを受けてやるだけだったので「さすが内田雄馬」と思いました。
内田さん いやいや、僕が“大人”にしてしまっていたから(笑)。でも、そういうのが面白い。長く続けるというのはそういうことだなと。僕らは約6年たっているけど、キャラクターたちにとっては1年の出来事なので、あまり台本を読み込みすぎて、「こうであってほしいな」と思いすぎてしまうと、変な狙い、臭みになっちゃうので、そういうものを1回リセットするのが大事なんだなと実感しました。
インタビュー(2)に続く