<刺傷事件>「盲導犬を正しく理解して」使用者団体が声明を発表した背景とは?
「速やかに助けの手が差し伸べられる社会に」
アイメイトは決して「盲人を導く賢い犬」ではなく、視覚障害者の目の役割を果たすパートナーです。オスカーのパートナーの男性も「自分が刺されたのと同じ」と痛みを分かち合っています。つい、一生懸命に愛情に応えるかわいらしい犬に目が行ってしまいますが、全ての盲導犬事業の本来的な目的は視覚障害者福祉の向上にあります。 それを踏まえれば、今回の事件を教訓に私たちにできることは、動物愛護精神の発露だけではないはずです。盲導犬を連れた人に対する人権侵害に対して、「見て見ぬふりをしない」ことこそが、本当の意味で「盲導犬」を守ることにつながるはずです。 「全日本盲導犬使用者の会」の声明は次のように結んでいます。 <今回の事件の報道をきっかけに、(中略)緊急時に速やかに助けの手が差し伸べられる社会になって行くことこそが、犯罪をなくし、安心して生活できるための環境づくりに重要な要素となると思います。>