【1日3回!】アオリイカが釣れやすい「時合」とは!? エギングのスペシャリストが徹底解説!!
【釣行前に調べるべき4つの項目】
池内「基本的に過去の実績や釣果情報のあるエリアに釣行しますが、水温16℃以上が大前提。ネットなどで釣行予定エリアの水温を調べます。次に天気予報をチェック。風向を見て風裏エリアを予測。天気も例えば曇りなら朝マヅメの照度変化は少ないけれど朝の高活性が長引くかも。低照度ならこのカラーが効くはずや! と釣行前のルーティンもワクワクが止まりません!」 ・水温は16℃以上あるか ・釣り場の風向、風力、天気 ・釣果情報 ・潮汐(昼マヅメを推測)
湾の中にあるワンドで捕食回遊から産卵意識まで迎撃!
実釣現場に着くと、池内さんと同釣者の仙波さんがとった行動が水温の計測だ。 池内「例えばワンドの奥は16℃。ワンド入り口の岬周りが18℃だったら岬周りのほうが断然に良いです」 現場でこまめに水温を計るのも2人のエキスパートにとっては春イカ捕獲のルーティンだ。 池内「湾が違えば水温は変わるし、同じワンドでも奥と入り口で水温差があることも多い。水温が低めの春イカシーズン序盤ほど水温が高めのエリアで釣りをするようにします。エギを触ってほかの場所より温かいか、冷たいかを感じることも重要です」 池内「春は色々なタイプのイカがいますからね。沖から岸寄りにさしてくる途中のイカも居れば、藻場周りで産卵を意識しているイカもいます。夕マヅメから朝マヅメにかけて水深1~2mのシャローで捕食行動をとるイカもいます」 ――どのタイプのイカを狙うか、ですね? 池内「すべて狙います(笑)。朝昼夕の3度のマヅメを絡めて効率良く釣りができるのが、大きな湾の中にあるワンドです。とくにワンドの入り口が深くて潮通しが良ければ期待が持てます」 池内「潮通しの良いワンド入り口のカケアガリはイカの通り道。地形変化に足を止めるイカも多い。ワンド奥に藻場があれば、そこに向かうイカもいます。また、ワンドに小魚が入ってそれを追い込んで捕食するイカもいます。藻場にこだわらず、様々なタイプの春イカを狙いましょう。ちなみに藻場を狙うときは海藻帯の際や藻面をスローに探ります」 ――大きな湾の中にあるワンドに様々なタイプの春イカが居る? 池内「例えば朝マヅメは夜間に浅場で捕食していたイカの居残り組が狙えます。ワンド入り口は沖に戻るイカの通り道になるし、逆に夕マヅメは捕食で上がってくるイカを待ち伏せ。カケアガリなどの地形変化や障害物に足を止めるイカも多い。藻場周りでうろちょろするイカも増える。昼マズメでボコボコッと連発も少なくないです」 池内「春は水温の上昇や雨で潮が濁ることが多いです。大雨による急激な濁りはNGですけど、逆にどクリアもかけたイカにポッとスミを吐かれると一気に警戒心が高まる。ささ濁りくらいが釣りやすいです」 仙波「春が深まるほど水中の生命感が消える苦潮が入りやすい。ベイトの気配がないエリアはパスしたほうがええですわ」 池内「沖から潮目が入ってきたり、ベイトフィッシュの群れが次々と動き出したタイミングで喰うことも多い。潮通しが良い、ベイトがいるといった釣り場選びの基本は厳守です」