<新型コロナ>奈良の伝統行事「鹿の角きり」中止
「奈良のシカ」の保護育成などを行う「奈良の鹿愛護会」は17日、新型コロナウイルスの影響で、奈良の秋を彩る伝統行事である「鹿の角きり」の今年の開催を中止すると発表した。 【中継録画】奈良の「鹿寄せ」ホルンの音色に誘われ、飛び跳ねるようにシカがやってきた(今年2月)
新型コロナ対策を行いながらの開催は難しいとの判断
同愛護会によると、鹿の角きりは秋の発情期を迎えると気性が荒くなる角の生えたオスのシカによる事故を防止するため、春日大社境内にある「鹿苑」で行われる江戸時代から続く伝統行事だという。 今年は10月10、11両日に行われる予定だったが、会場での観客の距離をとるなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を行いながらの開催は難しいという判断に至ったとしている。
奈良公園のシカの安全対策でオスの角きりは実施
同愛護会は公式サイトやツイッターなどで「伝統行事へのご来場を予定されていた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます」と伝えている。 しかし、奈良公園の安全対策として、オスのシカの角きりは実施するとしている。