ウクライナ軍、クルスク州でロシア海軍歩兵の小部隊を包囲撃滅 混沌とした戦闘続く
ロシア軍は性急な攻撃や指揮系統の問題で損害がかさんでいる
フィンランドのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)団体、ブラックバード・グループのアナリスト、エミール・カステヘルミは、戦線の全般的状況について「ロシアは前進しているが、その過程で多大な人員と装備を費やしている」と総括している。クルスク戦線でロシア側の前進はわずかだ。ポグレブキ村について言えば、ウクライナ側はもはや支配していないものの、ロシア側も完全には支配できていない。 ポグレブキ村のすぐ南のオルロフカ村では14日、ウクライナ軍第47独立機械化旅団のM2ブラッドレー歩兵戦闘車がロシア軍の複数のBTR-82に射撃を浴びせている。同じ日、友軍の第95空挺強襲旅団はこの方面で反撃し、ロシアの海軍歩兵数人を捕虜にしている。 トランプが就任後何をやるのか、より正確に言えば何をやろうとするのかは定かでない。閣僚人事は、国防長官に軍務経験が豊富とは言えないテレビ司会者、国家情報長官に悪名高い陰謀論者といった具合で奇異なものだ。 トランプ次期政権はまだ形成途上だが、発足後、深刻な機能不全に陥るかもしれない。新政権がウクライナでの戦争をどう方向づけるかも現時点で見通せない。それでも、ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトの創設者であるTatarigamiによれば、はっきりしていることがひとつある。「誰であれ、ウクライナが簡単にあきらめると思っている人は注意を払っていない」ということだ。 ウクライナが続ける抵抗にとって、ロシア側で重要な戦いを任されている少なくとも1個の旅団が、でたらめな情報やそれに輪をかけてひどい命令に基づいて、行き当たりばったりの攻撃をしてくれているのは助けになっている。
David Axe