豊昇龍が大の里との大関対決制して1敗死守 昨年名古屋場所以来の優勝へ前進
<大相撲九州場所>◇13日目◇22日◇福岡国際センター 大関豊昇龍(25=立浪)が昨年名古屋場所以来の優勝へ、危ない相撲を乗り越えて1敗を守った。 大関大の里と対戦。立ち合いから圧力で押し込まれたが、土俵際にとったりで大きな白星をつかんだ。「動きは悪くなかったけどね。とにかく何より勝ててよかった」は心からの本音だった。 相撲では完全に負けていた。相手の圧力に押し込まれたが「自分でも覚えていない。体の反応でよかった」と本能だけで逆転劇に導いた。 初優勝した昨年名古屋場所以来の12勝目。それでも「優勝は意識していない。結果としてついてくればと思います」。あとは「集中」のキーワードを繰り返した。 昨年秋場所の新大関から在位8場所目。「意識はしていない」と繰り返すが、大関として初優勝への思いは強い。「何も考えず、集中していくだけ」。邪念は捨てて残り2日の土俵だけに集中する。