小池都知事が記者会見5月29日(全文2)第2波への警戒高まっている
クラスターをどう防いでいきたいか
NHK:幹事社から最後3問目なんですけれども、東京小金井市の武蔵野中央病院で職員と入院患者合わせて9人が新型コロナウイルスに感染したということです。都によると緊急事態宣言の解除後、都内で5人以上のクラスターが発生したのは初めてのケースということなんですけれども、今後このようなクラスターをどのように防いでいきたいと考えてらっしゃるか教えてください。 小池:この間、さまざまな経験を積んできました。例えば院内感染、病院ですね。それとお年寄りの多い特養などの高齢者の施設、そういったことが一気に数字をぼーん、ぼーんと膨らませていってしまうということ。逆に言えば、そこを対策をしていけばいいということでもあります。 今回ロードマップでお示しをいたしましたように、都におきましてはこの第2波に備えまして、検査、医療などの体制の準備を進めておりますし、また、この中で院内等感染防止対策というのを項目、大きな課題でございますので、それを掲げております。全ての医療機関における院内感染防止対策を徹底いたしてまいります。そしてまた、例えば入手困難な医療物資を安定的に供給する、院内感染を防ぐということなどがそこの防止対策の中の柱になっております。 感染症対策人材をまず育成しなければならない。これまで、オン・ザ・ジョブ・トレーニングのような形ではございましたけれども、やっぱり感染症の中で、この院内感染というのがいかに注意を払わなければならないかっていうのをあらためて人材育成、そこから進めていく。そしていい人材を確保していく。それからガイドラインや動画を作成して、そして分かりやすくそれを皆さんで徹底をしていただく。それからマスク、アルコール消毒液、それから防護服などの確保に取り組んでいって、感染の再拡大期も見据えた対応を着実に進めていく。 ご指摘のとおり、院内感染というのは今回、宣言解除後のケース、東京都としてのケースでございます。これもしっかりと対策をし、患者さんのPCR検査も今、進めておりますので、これからちょっとその数字も加算されるかなと、陽性者の数に、検査しておりますので、その辺のところも念頭に入れておかなければならないなと。また、院内感染については本当に1つの病院でもう何十人も陽性者を出して、お年寄りの多い病院は特に命に関わるといったことでございますので、つまり院内感染をまず起こさないという、そこはポイントになるかと、このように考えております。