【開始1年】新NISA、実は「やらない方がいい人」がいるって本当? FPに聞いて分かった“納得の特徴”3つ
「お金がたまってから始めよう」は機会損失?
Q.2025年から「新NISA」を始めようと考えている人へ、アドバイスはありますか。 佐藤さん「新NISAは『タイミングを見計らうより、まずは少額から始めてみる』ことをおすすめします。 投資で利益を得る基本は『安く買って高く売る』ことですが、そのタイミングを完璧に見極めるのは投資経験が豊富な人にとっても難しいものです。これから投資を始めようとしている人なら、積立投資を前提に『始めるタイミングはいつでも同じ』と考えた方がよいでしょう。タイミングを待つよりも、早めにスタートすることで、長期的な運用の効果を得やすくなります。 また、よく『生活費に余裕がない人や、緊急予備資金がない人は投資を控えた方がよい』という意見を耳にしますが、私個人としては、新NISAは月々100円や1000円といった少額から始められる制度であり、これまで投資経験がない人でも一歩を踏み出しやすい仕組みだと考えています。『月々の生活費に余裕ができたら始めよう』『お金がたまってから始めよう』と後回しにしてしまうと、機会損失(時間のロス)を生む可能性があります。少額から始めることで心理的な負担を軽減しつつ、値動きする商品の仕組みを体験しながら学ぶのもよいでしょう。 そして、新NISAに興味をもつきっかけが、広告や周囲の勧めであっても、始める際には自身がリスクを理解し、納得感を持つことが非常に重要です。金融商品には元本割れリスクや暴落リスクが伴うため、他人に勧められるまま始めてしまうと、思わぬ損失が出た際に人のせいにしてしまうことがあります。 投資は自己責任です。実際、年収が億を超えるような人でも納得感がない場合は投資を一切していませんし、年収が数百万円の人でも一定の理解がある場合は、積極的に運用に取り組んでいます。このように、収入の多寡に関係なく、自分がどこまでのリスクを受け入れられるかを理解し、納得感をもって投資と向き合うことが大切です」
オトナンサー編集部