【広島好き】常廣羽也斗が一軍デビュー。カープのドラフト1位選手の初登板を調べてみた
今季も絶対的守護神として存在感を発揮している栗林良吏は、2020年ドラフト1位。ルーキーイヤーから守護神を務めた社会人出身右腕のプロ初登板は、開幕2戦目の2021年3月27日の中日戦で、3点リードの9回に登板して無失点に抑えて初セーブをマークしています。
愛知県出身で幼い頃からドラゴンズファンだったという栗林ですが、バンテリンドームで打者3人に対して10球を投げて、奪三振1のパーフェクト投球で地元に錦を飾りました。
プロ3年目で44試合登板、防御率1.81と今季リリーフとしてブレイクした2021年ドラフト1位の黒原拓未ですが、デビュー戦も中継ぎ登板でした。2022年3月29日、地元開幕戦となった阪神戦で1点ビハインドの7回2死2・3塁の場面でマウンドに上がり、糸原健斗を三振に打ち取りました。打者1人、わずか6球のプロ初登板でしたが、最速148キロの速球に、最後はカットボールでピンチを切り抜けています。
最近10年間のドラ1投手のプロ初登板で、もっとも強烈な印象を残したのが2016年ドラフト1位の加藤拓也でしょう。現在は登録名が「矢崎」に変わり、昨季は54試合に登板するなどブルペンの一角として活躍する慶應義塾大学出身の右腕ですが、プロ初登板は2017年の4月7日、神宮での東京ヤクルト戦でした。
開幕から1週間、開幕投手の前田健太から数えて7人目の先発投手としてマウンドに上がった「加藤」は、9回1死までヤクルト打線を無安打に抑える快投。1987年の近藤真市(中日)以来となるプロ初登板でのノーヒット・ノーランの偉業まであと2人と迫りました。
しかし、山田哲人を四球で歩かせた後、バレンティンに左前打を打たれて大記録は消滅。さらに雄平にタイムリーを打たれて降板となりました。最終的に8回1/3を投げて被安打2、失点1、奪三振7での初登板初勝利となりましたが、与四死球も7と、「矢崎らしい」とも言える内容でした。