菊地凛子×磯村勇斗×岡野真紀子が、映像界の課題を語り合う。「ウーマン・イン・モーション」レポ
これからのために何をしよう?
立田:最後に、この業界で、どのようなことをしたらもっと働きやすくなると思いますか。また、何が必要で、どんなことをしていくべき、といったことはありますか? 磯村:特に自分だと、男性の立場からすると、女性の活躍や働ける環境づくりっていうものを、僕らがしっかり理解していくというのが大事だと思います。 サポートもおそらくお互いが必要だと思う。だからと言って男性側だけが一生懸命、頑張らなくてはいけない、ということではなくて、共存をしていくという考え方が大事だと思う。自分も発信できることがあれば、声にしていきたいと思いました。 菊地:こういうことを通じて分かち合う、知るきっかけをもらうっていうことは、ひとつひとつ大事だと思いました。 そもそも、知らないと言葉にできないし、わからない。これが問題なんだっていうことがわからないので、何となく日々を過ごしていて、でも「なんかざわつくな~」ってとき、あるじゃないですか。言葉を見つけて、伝えていくのって、すごく大変ですよね。時間も勇気も必要で、そこまで至るのに大変なプロセスを踏まないといけないとなると、問題提起って出てくるのかな!? とも思うので、こういう場で、これをきっかけに話して、ひとつひとつ意識できたらいいのかなと思いました。 岡野:こういう場も含めて、お互いを知って話していくことが大事だと思います。私たちは目の前のことに集中しがちですが、5年後・10年後・20年後に、この業界に入る人たちのことまで――より未来を意識したうえで、お互いを知り、サポート体制を考えていくことが重要なのかなと思いました。
テキスト・撮影 by 今川彩香