「過去の話」「彼の伝手を失いたくない」中居正広「9000万円トラブル」…民放各局の現状と思惑
次々と番組が終了する可能性も
元SMAPの中居正広(52)の騒動の余波は収まるどころか、ますます広がりを見せている。彼の姿をテレビで見られなくなる日も、案外近いのかもしれない。 【写真】「カツラかぶってた」中居正広&倖田來未との”お泊りデート”で彼女だけに見せた「坊主頭」 「やはり、その流れは避けられそうにありません」 そう嘆くのは、CMスポンサーの事情に詳しい広告代理店関係者だ。 「最初に動いたのはスポンサーです。中居さんが出演していたソフトバンクとタイミーのCM動画が両社のHPから削除されたのです。中居さんとソフトバンクといえば、SMAP時代から懇意にしていたクライアントで、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回にも同社はその日限りのスペシャルCMを作成し、ファンを喜ばせました。そういった信頼関係もあり、’23年の“白戸家”シリーズで中居さんが復活を遂げたときにはSMAPファンが大喜びしたものです。タイミーには’24年に起用されたばかりですが、何の理由も告げられずに動画が削除されました」 CMだけではない。1月10日に放送予定だった『中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春SP』(TBS系)の収録が延期され、放送は映画『花束みたいな恋をした』に差し替わったのを皮切りに、1月13 日に放送予定だった『THE MC3』(TBS系)も放送中止に。さらに新パートナーとして岡田准一(44)の名前が発表されたばかりで、1月12日に岡田との初回が放送予定だった『だれかtoなかい』(フジテレビ系)の放送が見直され、他番組への放送で調整されていることが1月5日、明らかになった。 「1月11日放送予定だった『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)は、前半の時間帯を『番組未定』とされ、昼ニュースを挟んだ正午からの枠は『激レアさんを連れてきた。傑作選』に変更されています。テレ朝は1月2日、’24年の年間視聴率で個人全体視聴率を開局以来、初めての3冠、世帯視聴率で2年連続の3冠を獲得したことで、お祭りムードであると同時に絶対にミソをつけたくない。 『~土曜日な会』はこれまで何度もタイトルや企画を変えながら、視聴率では同時間帯の王者であるTBSの『王様のブランチ』の足元にも及びませんでしたから、これを機に番組を終了させる可能性も出てきました」(情報番組プロデューサー) ◆中居とフジテレビ社員の関係は…… では、フジテレビはどうか。『だれかtoなかい』は、『まつもtoなかい』を『ダウンタウン』の松本人志(61)が降板して以来、中居が『嵐』の二宮和也(41)やムロツヨシ(48)をパートナーに迎え、踏ん張っていた。新パートナーの岡田も大先輩の中居からのオファーに快く応じており、中居&岡田コンビになってから最初の放送回も既に収録済みだったという。 「なんといってもフジテレビは、今回の中居さんの女性トラブルに直接関係している会社でもあります。社内では、トラブルの被害女性の上司とされる社員の名前は知れ渡っており、『中居さんと同社員の親密な関係を思えば、あり得る』という意見も多かった。会社はどういう判断をするのか、固唾をのんで見守っていました。しかし、フジテレビはこの問題に『社員は関わっていない』とのコメントを出した。 これに呆れ返る社員もいますが、『すでに解決している過去の話なのだから問題ない』と感じている社員も少なくありません。当然、番組は続けたいでしょうが、今の状態で『だれかtoなかい』を放送してしまえば、どれほど大きなブーメランが飛んでくるかわかりません。今後、難しい判断に迫られるでしょう」(バラエティ番組放送作家) そんななか、昨年12月27日、約6年ぶりに『ナカイの窓 復活SP』を放送したのは日本テレビだった。 「日テレは年間視聴率でテレ朝に負けたので、現在は“話題づくり”のためならなんでもやる……という雰囲気ですね。1月7日放送の『ザ!世界仰天ニュース』も予定通り。『もしかすると中居の姿を見られるのは“仰天”が最後かもしれない』と言われていますから、なんとしても視聴率が欲しい日テレとしてはコンプライアンスよりも放送を強行する可能性は高いです」(前出・作家) このように、現在、民放各局の対応は分かれているが、制作側としては概ね「騒動が早く収まり、中居さんには戻ってきてほしい」という意見が大半を占めているという。 ◆「中居さんの伝手は失いたくない」 「各局には“中居番”といわれる著名なディレクターやプロデューサーがいて、直接やりとりができています。中居さんはいまや大御所MCの一人ですし、共演者の信頼もすこぶる厚い。差し入れや、共演者やスタッフ全員へのプレゼントなどが豪華であることでも知られ、ゲストが入院すると聞けば必ず病室に置く空気清浄機を御見舞いとして贈るような気遣いの人でもあります。いまはみんな黙っていますが、『中居くんのためなら一肌脱ぎたい』という想いの人はたくさんいると思います」(民放バラエティ番組ディレクター) また、こんな意見も。 「『だれかtoなかい』の新MCを岡田准一さんが引き受けたように、中居さんがひと声かければ、出てくれる旧ジャニーズタレントは少なくありません。それほど、後輩からの信頼は絶大。中居さんの伝手を失いたくないという思いもあるでしょう」(前出・ディレクター) 爆発的な視聴率は獲れなくても、安定した数字をもっているタレントでもあるので、テレビ局は中居をそう簡単には切れないという。松本人志のトラブルとは異なり、中居が既に約9000万円という破格の金額を女性側に支払い、“解決済み”であるということから、特に中居ファンは「問題なし」というスタンスだ。 あとは世論とスポンサーの判断だが、1月がスタートしたばかりなのに新番組の準備ができるはずもなく、テレビ局にとっては憂鬱な年始となってしまった。
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