最後のZOZOチャンピオンシップで優勝! ニコ・エチャバリアのドライバースウィングをAIで分析
右足軸のまま、骨盤が縦方向に動く。ハンドファースト+アッパーブローのインパクト
そして切り返し~インパクトを見てみましょう。切り返しのP5(左腕が地面と平行)のポジションでは、骨盤がマイナス8.4cm(アドレスより下)に沈み込む動きがあり、地面からの反力を受けてインパクトではプラス3.9cm(上)に伸展しています。また、左右のデータを見るとインパクトでマイナス2.3cm(右)と、左に移動せずに右足軸のままインパクトしているのがわかります。
この右足軸のまま縦方向の力を使ってインパクトするメリットは、アタックアングル(クラブヘッドの縦の入射角)をアッパーブローにしやすい点があります。また、ハンドファーストでインパクトすることでロフトは立ちますので、スピンロフト(インパクトロフト-アタックアングル)が減り、スピン量も減らせますので、ヘッドスピードが速い選手にとっては最も効率よく飛距離を出すことができます。エチャバリアのスウィングは、アマチュアの方が参考にするには難しいですが、アドレスからテークバックにかけて右足に踏み込む動きは、下半身から始動することを覚えるのに有効ですので、アドレスから始動の部分は参考にすると良いでしょう。 今回は、ニコ・エチャバリアのスウィングを解説させて頂きました。今回でZOZOチャンピオンシップが終わるのは非常に寂しいですが、タイガー・ウッズの優勝から始まって、松山英樹やコリン・モリカワなど、歴代のメジャーチャンピオンが優勝してきた今大会最後の優勝者であるエチャバリアの今後の活躍に注目しましょう !
北野達郎