デカ盛りの1000円定食を1日1食で毎日乗り切ってます。1日3食の「自炊」とどちらが安いですか?
1日3食食べるとお金がかかるからと、1日1食に制限する方は一定数いるでしょう。そんなとき、1食の費用を節約するためにボリュームのある定食を選ぶ方も多いのではないでしょうか。 一般的には自炊したほうが食費は抑えられるといわれていますが、仕事の都合で自炊が難しい方や、そもそも自炊が苦手という方もいるでしょう。今回は、1日1食1000円の外食費と1日3食の自炊にかかる費用を比較します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
自炊にかかる費用はどれくらい?
ゴーフード株式会社が実施した「一人暮らしの食生活」に関する調査によると、自炊1回あたりにかかる費用は、301円~500円がもっとも多い回答結果となりました(GOFOOD 調べ)。1日3食、1ヶ月(30日)の食事をすべて自炊で賄った場合、費用はおよそ2万7000円~4万5000円となる計算です。 一方で、1日1食1000円の定食を1ヶ月間(30日)続けた場合、かかる費用は3万円です。費用の面で比較すると、1日1食の外食で済ませる場合と3食自炊とでは、1日1食1000円の定食を食べたほうが安いか同程度の費用となる場合があると分かります。 ただし、同じお店の定食を30日間毎日食べ続けるのは現実的ではありません。実際には1ヶ月の多くを1000円の定食で済ませられたとしても、お店の定休日には利用できず、毎日同じようなメニューでは飽きるといった問題が生じる可能性が考えられます。また、毎日外食ばかりの生活は健康にもよくないため、長期的に1000円の定食を食べ続けるのは難しいでしょう。
1日1食は健康に悪い?
ここからは、1日1食の食生活が体に及ぼす影響について解説します。近年は1日1食や1日2食といった食事スタイルをとる方もいますが、このような食事スタイルを取り入れる場合は、以下のリスクにご注意ください。 ■1日3食の人より太りやすい可能性がある 1日1食に抑えると食事量が減る分痩せやすいと考えるかもしれませんが、実際は1日3食の人より太りやすいといわれています。人間の体は、食事間隔が長くなると、食べた栄養を多く吸収しようとする特性を持っているとされています。 また、同じカロリー量を3回に分けるのと1回で食べるのとでは、エネルギーとして吸収されるカロリーの量が違うといわれています。1回の食事で吸収しきれない分のカロリーは脂肪として蓄えられるとされているため、3食食べる人よりも1食で済ませる人のほうが、多くのカロリーを脂肪に変換してしまう可能性があるのです。 ■「どか食い」しやすくなる 食事と食事の間隔が空くと、空腹感から一度の食事で多く食べてしまうおそれがあります。 「どか食い」では食後の血糖値の上昇を抑えるインスリンが過剰分泌されてしまいます。インスリンには血中の糖分を脂肪に変換し体に蓄積させる作用があるとされているため、どか食いをすると太りやすくなってしまう可能性があるのです。 ■栄養バランスが偏りやすい 1日1食にしてカロリー量や食事量を制限できたとしても、必要な栄養素を1食のみで補完するのは困難でしょう。とくにデカ盛り系の定食は、揚げ物や大量のご飯など、基本的にタンパク質、脂質、糖質が大半を占めるケースが多いと考えられます。 野菜の量が不足しやすいため、毎日続けると健康に影響を及ぼすおそれがあるでしょう。また1回の食事で吸収できるカロリーには限りがあり、たとえ1食でぴったり1日の必要カロリー量を摂取できたとしても、そのすべてを吸収できるわけではありません。 野菜に含まれるミネラルやビタミンにも吸収率があるため、1日1食の場合は吸収の効率は落ちてしまうでしょう。
1000円定食を1日1食のほうが1日3食自炊より安く済むケースはあるが、健康のためにも食事は「1日3食バランスよく」が基本
世の中には1日1食などの食事法もあるようですが、この方法では太りやすくなったり、栄養バランスが偏りやすくなったりするなどといったリスクが考えられます。 今回の事例のように、デカ盛りの1000円定食を1日1食で乗り切るというのは、3食自炊した際の食費と比較して安く済むケースはありますが、健康に悪影響を及ぼすことも考えられるため、基本は1日3食、栄養バランスよく食べるようにしましょう。 出典 ゴーフード株式会社 GOFOOD 低糖質研究所 春から新生活!「一人暮らしの食生活」に関する調査(GOFOOD 調べ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部