日本代表の後輩が指摘…鹿島時代は「どういう色だったのか」 明かした札幌監督の素顔【見解】
【専門家の目|栗原勇蔵】北海道コンサドーレ札幌の岩政大樹新監督を語る
北海道コンサドーレ札幌は岩政大樹氏が新監督に就任し、1年でのJ1復帰を目指すシーズンとなる。では、岩政新監督とはどのようなキャラクターなのだろうか。日本代表でともに戦った経験を持つ栗原勇蔵氏は「兄貴肌で頭もいいので、すごく頼りがいのある印象」と明かした。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部) 【一覧リスト】札幌の去就動向まとめ ◇ ◇ ◇ 山口県出身の岩政氏は岩国高校、東京学芸大学を経て鹿島アントラーズではリーグ3連覇に貢献。栗原氏は「本当に頭を使ってやるタイプ。身体はもちろん大きかったですし、プレースタイルはゴリゴリしてましたけど、すごく能力が高かったわけでもなく、頭脳的なところはかなりありましたよ」と振り返った。 岩政氏は2018年限りで現役引退後、2022年から鹿島のコーチに就任。同年8月には監督に就任し、2023年シーズン終了まで1年半にわたって務めた。栗原氏は「監督をやると聞いたとき、うまくやれる人なのかなと思いました。鹿島や海外(タイ1部)でやった経験もある」と言及。2学年上の先輩の印象を語った。 一方、鹿島ではレネ・ヴァイラー監督の解任を受け、コーチから繰り上がる形で就任した。結局、自身の戦術を出す前に退任となり、栗原氏は「どういう色だったのかがちょっと分からなかったところも」と指摘。「ミシャさんのサッカーを継続するのか、何を期待されて札幌に行くのか」と興味津々のようだ。 「ミシャのサッカーを引き継ぐのだったら、別にミシャ本人でいいという感じがします。いいところだけ引き継いでというのは簡単ではないが、すぐに選手を引きつけ、引き寄せる力を持っているとは思う。札幌にゆかりがあるわけでもない人なので、どうしても1年でJ1に上げたい気持ちがあるのかなと思います」 鹿島での悔しい経験を糧に、ベトナム1部ハノイの監督、東京学芸大学のコーチとして実績を積み上げてきた岩政氏。札幌では、果たしてどのようなサッカーを披露してくれるのか。栗原氏は岩政監督の独自の色に期待を込めた。 [プロフィール] 栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。
FOOTBALL ZONE編集部