堀江貴文氏「だから団塊ジュニアは出世ができない」 未来予測は不可能だが、たった1つわかると断言できること
堀江:そうか。自動運転時代になったら、渋滞は理論的には発生しないようにできるんだ。 ■未来予測ほどいい加減なものはない 西成:渋滞というのは、組織でも個人でも同じで、適切な仕事の量があって、ある臨界を超えると急に仕事が渋滞し始めます。詰め込まず、余裕を持ったほうが生産性が高くなることがさまざまな企業で示されています。 この臨界は企業によって異なりますが、最大できる仕事量の約7割ぐらいがいい、ということがわかっています。そして未来を予測して、今後どれだけの仕事量になるか予測していくことも重要です。
堀江:そうですよね。でも、未来予測って難しいのに、みんな未来予測をしますよね。あれはなんでですかね。 西成:やはり指標がないと、予算を動かしたり物を作ったりすることができないからじゃないですか。でも未来を作っていくには、目標に向かっていく意志の力が重要だとよく言いますね。 堀江:未来予測ほどいい加減なものはないですよ。僕もよく未来予測を求められるんですけど「無理だ」って言いますもん。変数が多すぎてわかりませんよ。ただ、たまに確実に言えることがあるんです。
例えば、僕は団塊ジュニア世代なんですけど、僕の世代の同級生はほぼ就職しています。でも、人口ピラミッドから考えると、就職すると団塊の世代が上にいるのでポストが空かないんです。だから、出世もできないし、給料も上がらない。 西成:そういうのを「人事の渋滞」っていうんです。 ――堀江さんは未来予測を否定されましたけど、できる部分もあるということで、将来を予測する数式というのを教えていただけますか。 西成:未来というのは、基本的には「神のみぞ知る」世界です。だから、現状で本当の未来はわかりません。でも、1秒後は多くの人が予測できると思います。2秒後も多分わかりますよね。そういう短い時間を積み重ねていくのが「微分」の考え方なんです。そうすると、1秒後の未来は絶対に当たるだろうと。