MEGUMIが大ヒット映画『ワンダー 君は太陽』を見て感じた“子育ての一番の目的”
『この人にも事情があって、自分も正しくないかもしれない』というニュートラルな視点を持てばいいなと思っていて、その視点を得られてからは、あまり腹も立たなくなりました。ただ、子どもたちはまだまだそれがわからない。(いじめっ子の)ジュリアンの母親の(息子をかばう)気持ちもぶっちゃけ、わかるところもあるんだけど、ああいう経験を通して、彼にもう二度といじめをさせないようにしないといけないというのが親としての一番の目的なので、お母さんも感情をコントロールして、ちゃんと子どもに認めさせて、謝らせて『次に行きなさい』という目線、そのニュートラルさは両親には必要だと思います」と語った。
MEGUMIさんが“危険”と感じる風潮
相手を“論破”することを良しとする風潮もあるが、MEGUMIさんは「論破で何かを表現するスターもいっぱいいて、子どもたちはそれを鵜呑みにして、達観してるところがあるけど、それはとても危険だと思います。オギーはきちんと社会に出て、傷ついて、耐えて、でも優しさを持って相手に示すという体験をしているのが素晴らしいし、いまの子どもたちは体験が減っているので、そこが心配だし、改めてうちの息子にも体験させなきゃと思いました」とうなずく。 この『ワンダー 君は太陽』の原作者が、劇中のいじめっ子・ジュリアンに焦点を当てて描いたアナザーストーリーを映画化したのが『ホワイトバード はじまりのワンダー』となる。ひと足先に『ホワイトバード はじまりのワンダー』を鑑賞したMEGUMIさんは「素晴らしいです!」と大絶賛。特に、映画の中でジュリアンに過ちを気づかせるのが、ジュリアンのおばあちゃんであることに触れ「親の言うことって素直に聞けなかったりするし、親って感情的になったり、過去を含めて息子のことを全部わかっているからこそ、伝えきれないところがある。そこで少し距離があって、愛もあって、ジュリアンのことをちゃんと知っている彼女だからこそ言えた――この距離感も素敵だし、本当にストーリーが壮大で、こうやってこういう伝え方でいじめを止めるって新しいアプローチだなと思いました」と同作の魅力を熱く語ってくれた。 さらに「究極の時――人が人に刃を向けたくなるような瞬間、弱くなったりする時に、優しくいるということが、こんなに人を変え、人を照らすことなんだと改めて感じたし、『こういなくちゃいけない』と強く、強く浴びた感じがしました。本当に素晴らしい脚本で、メチャメチャ泣けます。人生では、自分が良いと思っている人に理不尽なことをされる瞬間もあるし、逆に少し苦手だと思っていた人が、ひょんなことで自分に何かを与えてくれたりすることもある。そういうところを素敵に描いていて、人生の指針になる作品です」と強調。『ワンダー』を観た上で、この『ホワイトバード』を観ることで「“優しくいるのが、人として一番強い”という言葉が、もう2段階くらい、深く刺さってきます!」と呼びかけた。