MEGUMIが大ヒット映画『ワンダー 君は太陽』を見て感じた“子育ての一番の目的”
彼の人間関係が見えたり、見えなかったりするという恐怖心も少しありました。映画を観て、この家族のように彼を信頼して、母として社会に出すというのが、子育ての一番の大きな目的なんだと気づかされました。いま、(息子は)15歳になって、また難しい時期になっちゃったので(苦笑)、(今回のトークのために)もう1回観て、また母として感じ方が変わったのもありましたし、人としていまは40代になって、前回とはまた違った感覚を持っているところもありました。『あぁ、やっぱり強い人って優しいよね』と思ったり、自分もいまは現場で(年齢が)一番上だったりもするので、正しいことを言うだけではなく優しさに包んで、相手を見てきちんと伝えるということが、一番大きな強さなんだなということを感じました」と感慨深げに感想を口にした。
MEGUMIさんが「グッときた言葉」とは?
当時、劇中の主人公・オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)と同じ年頃の息子を育てていた身として、ジュリア・ロバーツが演じたオギーの母・イザベルについては「あんなふうにはいられなかった…(苦笑)」と明かし「パパ(オーウェン・ウィルソン)もそうだけど、素晴らしい“セコンド”という感じがしませんか? 『君は素晴らしい!』、『君は強い!』、『君は太陽!』、『君は最高!』と彼を肯定する言葉を常に言うし、お父さんのユーモアのある接し方も、なかなかできないですよ。もし、子どもがいじめられたり、病気だったりしたら、自分も(気持ちが)落ちちゃうと思うんです。それをグッと抑えて『あんたは最高なんだから、行ってきなさい!』と。でも、オギーが背中を見せた瞬間には母としてあの表情…うまいよねぇ! と思いながら観ていました」と語った。 劇中の「正しいことよりも親切なことを選ぶ」という言葉、そして、それに続く「相手をよく見ろ」という言葉が「グッときました」と語るMEGUMIさん。映画の中では、激しいいじめの描写もあるが、いじめに対する向き合い方について「いまは、時代が複雑化していますけど、いじめている方も、魂の叫びというか、何かしらの“傷”があるから他者に刃を向けるんじゃないかと、今は感じます。その強さをいじめられている方に持てというのは難しいですが、いまは『向こうには向こうの事情があるよね…』と思うようにしていて、大人の社会でも『私はこれが正しいと思う』と言いがちですけど、そうではなく、相手の正しいところも自分に取り入れていけばいいかもしれないし、自分が決して正しいわけでも、年下の子が正しくないわけでも、年上の人が絶対に正しいわけでもない。