【RRCファイナル】〝初老ジャパン〟メンバーは優勝ならず 総合馬術で田中利幸が5位、北島隆三が6位
引退からおおむね3年以内の元競走馬が参戦できる馬術競技会「RRC(引退競走馬杯)FINAL2024」(主催・全国乗馬倶楽部振興協会)は1日、JRA馬事公苑(東京・世田谷)で最終日を迎え、総合、馬場、障害の3部門のチャンピオンが決定した。 今年はパリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した〝初老ジャパン〟のメンバー、田中利幸(39)、北島隆三(39、いずれも乗馬クラブクレイン所属)の両選手や2018年の有馬記念を制したブラストワンピースが参戦し、3000人を超える入場者数で例年以上の盛り上がりを見せた。 メダリストが参戦した総合馬術では、2日目まで3位につけていた田中選手がヴィクトリー(騸4歳、競走馬名ユキノヴィクトリー)とのコンビで挑み、障害をひとつ落として5位。北島選手はウエストンバート(騸6歳、競走馬名同)とのコンビで、こちらも落下1で6位。初老ジャパンの名付け親で、五輪総合馬術の監督を務めた根岸淳選手(47、乗馬クラブクレイン所属)はサンティーニ(騸9歳、競走馬名同)とのコンビで逆転を狙ったが11位に終わり、騎乗者としての連覇を逃した。優勝は3日間トップを走りつづけたヒロノタイリク(騸9、競走馬名同)と楠本將斗選手(24、ビワコリトレホース)が初優勝を飾った。 競技を終えた田中、北島両選手はともに「最高に楽しかった。たくさんのお客さんに集まってもらって、こうして馬術が盛り上がるのはうれしい」と笑顔で汗をぬぐった。 馬場には前出の2018年の有馬記念勝ち馬ブラストワンピース(騸9歳)が前年のファイナル11位からのリベンジを狙ったが、得点率67.045で7位。優勝は最終演技で登場したエイムアンドエンド(騸9歳、競走馬名同)と柿﨑絵理選手(30、ウィルスタッド)。柿﨑選手は2021、23年に次ぐ個人3勝目を決めた。 障害は、ロンドン五輪日本代表の佐藤賢希選手(明松寺馬事公苑所属)とコンビを組んだルコリエ(牝6歳、競走馬名同)がダブルクリアラウンドを決め快勝した。 ◆大会結果の詳細は全国乗馬倶楽部振興協会ホームページ参照(https://www.jouba.nrca.or.jp/rrc/2024/)