春日部共栄’19センバツ 選手紹介/3 平尾柊翔左翼手/黒川渓中堅手/木村大悟右翼手 /埼玉
<第91回選抜高校野球> ◇打率4割 期待の中軸 平尾柊翔(しゅうと)左翼手(1年) プロ野球選手だった祖父、社会人野球を経験した叔父に囲まれた野球一家で育ち、3歳ごろから野球を始めた。「野球は生活の一部」と語り、オフの日でも自宅近くの室内練習場などで叔父とともに練習に励む。 鋭いスイングが持ち味で、中学時代には15歳以下の日本代表に選出され4番を務めた逸材。昨秋の公式戦は3番に座り、打率はレギュラートップの4割2分。1年生ながら中軸として期待される。 憧れのプロ野球選手は米大リーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手。「バットの振り出しがとてもきれい」と話し、スイングをまねる。甲子園では持ち前の打撃センスを存分に発揮して、チームの勝利に貢献する。 ◇ 身長175センチ、体重73キロ。右投げ左打ち。大石南中(上尾市)出身。 ◇機動力で相手かく乱 黒川渓中堅手(2年) 打線のリードオフマン。昨秋の公式戦ではチーム全体の約半分を占める11盗塁と機動力を発揮する。柳川淳打撃コーチ(27)は「得点圏打率も高く、間違いなく打線のキーマン」と期待を寄せる。 関係者から「(自分たちの世代は)弱い」と言われたことに悔しさを感じ、全体練習後も自主練習を重ねて、初球から打つ積極性を身に着けた。昨秋の関東大会では試合後に柳川コーチに頼み込んでスイングを見てもらうなど、技術の向上に貪欲な姿勢を見せる。 初めての甲子園の大舞台にプレッシャーは全く感じていない。「柳川コーチがいることで精神的に安心できる。機動力で対戦相手をかき回したい」 ◇ 身長178センチ、体重75キロ。右投げ右打ち。第二砂町中(東京)出身。 ◇仲間たちの信頼厚く 木村大悟右翼手(2年) 副主将として石崎聖太郎主将(2年)とともにナインをまとめる。物静かでまじめな性格で、野球にも勉強にも励む努力家。「仲間に指摘するのは得意でないのでプレーや行動で示したい」と話し、チームメートや指導陣からの信頼も厚い。 恥骨を疲労骨折し、昨年末の高知遠征に同行できなかった。体力作りの厳しい練習に取り組んだ仲間の話を聞き、「一緒に乗り越えられなかった自分に、みんながついてきてくれるのか」と不安に駆られることもあった。 体調は回復し、出遅れを取り戻すべく猛練習に励む日々を送る。「凡事徹底」が信条。「基本に忠実にやれば必ず結果がついてくる」と自らに言い聞かせ、大舞台に臨む。 ◇ 身長175センチ、体重67キロ。左投げ左打ち。菖蒲中(久喜市)出身。=随時掲載