JR「みどりの窓口」設置駅数の知られざる真実 サービス低下?過去の時刻表を調査してわかった環境の変化
その後の数字を見ると、2005年をピークに設置する駅の数は減少している。オペレーター対応の販売機や自販機に置き換えられたところもあるが、窓口が廃止されても代替機が設置されず、指定券が買えなくなった駅は増えているのが現状だ。また、係員対応窓口は2005年以降数を減らし、2015年から2024年の9年で1434駅から715駅と半減した。 1965年から2024年にかけての推移を会社別に見たところ、以下のようになった。なお、1965、1975、1985年は現在のJRの各社のエリアを参考に計算した。
JR北海道 1965年 7 1975年 22 1985年 29 1995年 94 2005年 110 2015年 107 2024年 95(係員対応窓口94 オペレーター販売機1) JR東日本 1965年 65 1975年 188 1985年 245 1995年 685 2005年 740(係員対応窓口736 自販機4) 2015年 693(係員対応窓口551 自販機142) 2024年 577(係員対応窓口211 オペレーター販売機90 自販機276)
JR東海 1965年 21 1975年 41 1985年 48 1995年 141 2005年 179 2015年 153 2024年 138(係員対応窓口127 オペレーター販売機10 自販機1) JR西日本 1965年 47 1975年 122 1985年 155 1995年 368 2005年 440 2015年 460(係員対応窓口454 自販機6) 2024年 397(係員対応窓口161 オペレーター販売機197 自販機39)
JR四国 1965年 4 1975年 11 1985年 16 1995年 25 2005年 37 2015年 35 2024年 36(係員対応窓口16 オペレーター販売機20) JR九州 1965年 16 1975年 34 1985年 39 1995年 116 2005年 120 2015年 147 2024年 121(係員対応窓口116 オペレーター販売機3 自販機2) ■JR東日本とJR西日本が大きく減少 特に数を減らしているのがJR東日本とJR西日本。係員対応窓口の数を見ると、JR東日本は211駅で、2005年から7割以上の減少だ。国鉄時代の1985年よりも少ない数になった。JR西日本も係員対応窓口の数は9年前のおよそ3分の1、国鉄時代の1985年とほぼ変わらない。JR東日本やJR西日本では、スマートフォンによるチケット販売や、オペレーター対応の販売機、自動販売機の活用を呼びかけている。