「アフター練はラウンドで体に染み付いた力みを取ることが目的です」(古川龍之介プロ) 【ラウンド後のアフター練習のススメ・後編】
プロや競技アマの人たちがラウンド後すぐに行くところ。それは練習場だ! 週刊ゴルフダイジェスト12月17日号では、アフター練習が良い理由とオススメの練習法を特集している。「みんなのゴルフダイジェスト」では上達の秘訣を前半と後半の2回に分けてご紹介。次のラウンドからはアフター練習がしたくなる!【全2回中2回目】
【Goodリズムのインプット】フォローの大きさだけで飛ばそう!
GD まだ練習はありますか? 古川 最後にリズムを整えれば終わりです。ラウンド中はどうしてもインパクト中心のスウィングで打ち込む意識が強く、それがいいリズムを損なう原因になります。良いリズムを生み出すのはバランスです。そこで実践してもらいたいのがコンパクトなトップから大きなフォローで打つ練習です。フォロー重視のスウィングをすることで、インパクトがゴールではないスウィングになります。 GD ボールを打ち込んだり強振する動きを矯正するということですか? 古川 そうです。使用するクラブはドライバーがいいでしょう。一番長いクラブなのでゆっくり振れる感覚をつかみやすいからです。このときフォローでヘッドに遠心力がかかるように、なんとなく意識して振っていくとバランスが取れてリズム良く振れるようになってきますよ!
リズム感をつかむ”ポイント”「右肩の位置を変えずに振り下ろそう!」
ラウンド中は無意識に右肩が突っ込む動きが強くなるので、ラウンド後の練習ではインパクトまで右肩と頭の位置を変えないように意識しながら振り切るイメージを持とう。ラウンドで力んでしまったスウィングを脱力してリズム良く振り切れる動きにすぐに戻すことで上達を劇的に早めてくれると言う古川プロ。
フォローを大きくするとボールをコントロールする動きが身に付く
コンパクトなトップからフォローは大きく。長さのあるドライバーでヘッドの動きをコントロールできると、どのクラブでもコントロールができるので本番で活用可能なショット力が身に付く。
【肉体のメンテナンス】柔軟運動までできれば最高!
GD アフター練習はプロのように上手い人だけに必要なものだと思っていました。 古川 そんなことは絶対にありません。課題やテーマをアフター練習で取り組むことはありますが、一番の目的は体をリセットすることです。最後に僕がやっているいくつかのストレッチを紹介しますが、今回紹介した球を打つ練習もある種ストレッチの一環だと思ってください。ラウンドで体に染み付いた力みを取ることが目的なので、球数を打つ必要はないし、むしろ一球一球を丁寧に打つことのほうが重要です。 GD ちなみにストレッチでは何か意識することはありますか? 古川 ゴルフのスウィングって意外と背面側を使っているので、背中など体の後ろ側を伸ばすことがオススメです。