2024年版 レスポンスも音も「感動的」な最新スーパーカー 11選 性能とデザインで頂点を争う
8. ノーブルM500
長所:昔ながらのアシストなしのアナログ・ドライビング体験、速さとフィーリングに富んでいる 短所:キャビンの質感と快適性に欠ける 2009年に発売されたノーブルM600に続く待望の新型車。オーディオ業界でレコードが再び注目を集めているように、自動車業界におけるアナログ回帰の象徴となるかもしれない。ますます無味乾燥になっていくデジタルの世界に対する、温かみのあるアナログの反動なのだ。 M600のアーキテクチャーを多く引き継いだM500は、フォードGTと同じ最高出力550psの3.5L V6ツインターボを搭載している。先代より安価で入手しやすいモデルとして開発されたが、ドライバーとクルマの距離を可能な限り近づけるというノーブルのこだわりを守っている。 そのため、6速MTが採用され、ABS、トラクションコントロール、エアバッグは装備されない。ステアリングは油圧機構で、シャシーはスチール製、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンを採用している。 弊誌はまだ開発後期のプロトタイプにしか試乗していないが、すでに十分研ぎ澄まされているように感じられた。ステアリングはよりシャープになったが、フィーリングと重量感には何の不足もない。また、MTのメカニカルなシフト・アクションも魅力的で、ブレーキもしっかりしていて強力だ。 こうしたオールドスクールなアプローチは、他の主要メーカーとは一線を画している。ドライバーが力を捧げれば捧げるほど報いてくれる。そういう点では、ノーブルは他の追随を許さない。
アストン マーティン・ヴァルハラ
ここからは近日発売予定のスーパーカーを2台取り上げたい。 アストン マーティンはヴァルハラを「ヴァルキリーの息子(son of Valkyrie)」と呼んでいるが、それは決して格下のスーパーカーということではない。 コスワース開発のV12は与えられないかもしれないが、いずれにせよ最高出力は900psを超えると期待されている。アストン マーティンがフェラーリSF90ストラダーレなどを狙っているのは明らかだ。 ヴァルキリーと同様のカーボンファイバー構造を採用し、アクティブサスペンションやエアロも関連したものになるだろう。しかし、アストン マーティンは、現実世界ではより使いやすいものになるだろうとも語っている。
アルファ・ロメオ33ストラダーレ
アルファ・ロメオのスペシャルモデル・シリーズ最新作。2024年末までに納車が始まる予定だ。1960年代の同名のレーシング・プロトタイプへのオマージュとしてデザインされ、最高出力650psのV6ターボガソリンと、最高出力750psのバッテリーEVから選ぶことができる。価格は200万ポンド(約3億9000万円)弱。 その名にちなんで、わずか33台しか生産されないため、非常に希少価値の高いスーパーカーとなることは間違いない。ハンドルを握ったときにどのような体験が得られるのか、今から楽しみだ。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部