2024年版 レスポンスも音も「感動的」な最新スーパーカー 11選 性能とデザインで頂点を争う
5. マクラーレン750S
長所:純粋でシンプルなコンセプト、公道走行に適したダイナミクス、扱いやすさ 短所:心躍るようなエキサイティングな体験には欠ける マクラーレンは2017年に720Sを発表し、華々しい成功を収めた。使い勝手の良さと圧倒的なパフォーマンスへの絶え間ないこだわりが、クラスをリードするスーパーカーを生んだのだ。720Sは間違いなく、地球上で最も優れた、最も完成されたスーパーカーだった。最もエキサイティングというわけでもなく、最も突飛というわけでもない。ただ最高だった。 洗練されたコーナリングバランスと引き締まったボディコントロール、公道走行に適した流麗な乗り心地、優れた人間工学と運転視界、そして卓越したステアリングフィールとリニアなレスポンスで、長年にわたってトップに君臨してきた。 しかし、720Sが丹精込めて作られた2010年代のスーパーカーの完成形であるとすれば、750Sは……まあ、大筋では同じものだ。同じように素晴らしいが、800馬力超のハイブリッド・スーパーカーの時代には、やや古臭さを感じさせる。 エクステリアのスタイリングに手を加えたほか、技術面ではステアリングを少しクイックにし、エンジンマウントを強化し、新しいダンパーとホイール、ブレーキシステムを取り付けた。必要のないところに大規模な変更を加えるのではなく、細部をアップデートしたのだ。 総じて750Sはセンセーショナルな走りを見せてくれるが、かつてのようなテクニカルな魅力は薄い。
6. フェラーリSF90ストラダーレ/SF90 XXストラダーレ
長所:驚異的なパフォーマンスと巨大なダウンフォースで目を見張る速さを見せつけてくる 短所:目が飛び出るほど高価で、ハイブリッドシステムはまだ完璧なハンドリングバランスを実現できていない ラ フェラーリに続く2台目のハイブリッド車となるSF90は、フェラーリ史上最もパワフルなロードカーだ。2023年にはさらにパワフルなXXバージョンが登場した。PHEVであり、電気だけで約25kmの走行が可能とされる。 SF90ストラダーレは、フェラーリの中でもかなり異質な存在だ。488ピスタの3.9L V8ツインターボエンジンを大幅に改良し、それを3基の電気モーターが補完することで合計出力を1000psに高め、0-100km/h加速タイムを2.5秒に縮めた。 技術的な力作であることは間違いない。電動パワートレインによって重量が増しているにもかかわらず、ミドエンジンのフェラーリに期待されるグリップと破壊的な速さは健在だ。ただし、スタビリティ・コントロール・システムをオフにする前に、しっかり食事と休息をとっておく必要がある。深い敬意と集中力を要求されるからだ。 SF90 XXストラダーレは、フェラーリ初の公道走行可能な「XX」モデルであり、合計出力1030psを発生する。弊誌はまだ公道で試乗できていないが、フェラーリのフィオラノ・テストコースでは、少々乱暴で野蛮なハンドリングではあるが、呆れるほど速いことがわかった。