キャリアの未来図、描いてる? 理想の「キャリアパス」を考えるための3つのステップ
キャリアパスを自分で考えるメリット
キャリアパスは通常、企業が提示するものですが、個人で考える必要性も高まっています。自分でキャリアパスを考えることのメリットを見ていきましょう。 <必要なスキルを把握できる> 自分でキャリアパスを考えることで、将来の目標がはっきりし、達成するために何をすべきか、どのようなスキルが必要かがわかります。 たとえば、昇進を目指す場合、特定のスキルや経験を求められることがあるでしょう。キャリアパスを明確にすることで、必要なスキルや知識、経験を把握し、計画的に積み上げることが可能になります。 <仕事に対するモチベーションが向上する> 明確なキャリアパスを持つと日々の業務にも目的意識が生まれ、仕事に対するモチベーションの維持や向上につながります。 また、キャリアパスで設定した目標に向かってスキルを磨き続けると、達成感や自己成長を実感できるでしょう。 キャリアアップへの意欲も高まり、より充実したキャリアを築くための原動力となることが期待できます。 <市場価値を高められる> 従来は新卒で入社した企業に定年まで勤めることが一般的でしたが、近年は働き方の多様化により、転職や独立を選択する人も増えています。 この変化に伴いキャリアの選択肢が広がる一方で、転職市場ではほかの求職者との競争が激化しています。そのため、ビジネスパーソンとしての市場価値が低いと、希望する転職先への就職やキャリアアップが難しくなるのが現状です。 市場価値を高めるには、キャリアパスを計画的に立ててスキルや経験を積み重ねることが大切です。たとえば、特定の分野における専門知識を深めたり、リーダーシップやプロジェクトマネジメントのスキルを高めたりすることで、社内外でのキャリアチャンスが増え、有利な条件での転職や昇進が実現しやすくなります。
キャリアパスを自分で考える際の手順
キャリアパスを考えるには大きく3つのステップがあります。ここからは自分でキャリアパスを考える際の手順を紹介します。 STEP1:キャリアのゴールを設定する まずはキャリアのゴールを設定しましょう。キャリアのゴールは、長期・中期・短期の順に設定するのがポイントです。複数の期間に分けて目標を設定することで、将来に向けたビジョンが明確になり、計画を柔軟に調整できるようになります。 長期目標では、キャリアの最終的な目標や理想像を描きましょう。中期目標は、キャリアの進み方を考えます。短期目標は、具体的かつ達成可能な目標を設定し、着実に前進できるようにしましょう。 STEP2:自己理解を深める キャリアパスを考える際には、自分の強みや弱み、興味、価値観など「自分自身」を理解することが大切です。 自分の強みを把握することで、それを活かせる仕事を見つけやすくなり、モチベーションの向上や高いパフォーマンスの発揮につながります。また自分の弱みを認識すれば、改善点を見つけることができ、成長の機会にも寄与するでしょう。 自己理解を深める方法としては、過去の経験を振り返ることや、自分の強みや弱みをリストアップするのが効果的です。どのような仕事にやりがいを感じるのか、何を大切にしたいのかを明確にすることで、キャリアパスを考えやすくなります。 STEP3:達成までに必要なプロセスを考える 最後は、自分のキャリアパスを描くために、目標に向けてどのようなステップが必要かを考える段階です。達成までに必要なプロセスの具体例は、次のとおりです。 ・新たなスキルを習得する ・特定のプロジェクトに参加する ・管理職に昇進する ・専門資格を取得する など 上記のように目標達成までに必要なプロセスを考えることで、これから何をすべきかが明確になり、具体的な行動計画を立てられます。目標達成のプロセスのなかでさまざまな経験を積むことで、総合的な能力を高められるでしょう。