『ミツバチ軍団』上田西、流通経大柏に8失点大敗…白尾監督「8(ハチ)点でやられたのが本当に悔しい」【全国高校サッカー】
◇4日 第103回全国高校サッカー選手権準々決勝 上田西0―8流通経大柏(フクダ電子アリーナ) 7年ぶり3度目の出場の上田西(長野)は前半だけで大量6失点を喫するなど、流通経大柏(千葉)に0―8で大敗。前回出場した2017年度大会以来となるベスト4進出はならなかった。 8度もゴールネットを揺らされても、上田西のGK牧野長太朗(3年)は前を向き、声を上げ続けた。「最後のとりでの自分が折れたらチームが折れる。何失点しても絶対に心だけは折らさずに立ち続けた」。大敗にも相手に立ち向かう気持ちはぶれなかった。 ハイプレスで先取点を奪い、格上の相手の焦りを誘う狙いは前半13分に早くも崩れた。相手FWにオフサイドギリギリで突破され、そのまま決められた。千葉県の会場で”完全アウェー”の雰囲気にものまれ、4分後に2点目を失うと、J2富山内定のMF亀田歩夢(同)に華麗な右足から2ゴールを許すなど、前半だけで6失点を喫した。 「前半6失点は初めての経験。でも、ずばぬけている選手がいない分、全員で守って攻める泥くささはみせた」と牧野。ハーフタイムでは、3回戦での右肩負傷で欠場した主力のDF緑川周助(同)が守備ラインに指示の出し方などを助言。前への意識を強めた後半は2失点にとどめ、攻撃ではシュート2本を放って意地を見せた。 黄色ユニホームの「ミツバチ軍団」の快進撃は止まったが、蜂のように集団で激しくプレスをかけるスタイルは全国に示した。それだけに白尾秀人監督は「8(ハチ)点でやられたのが本当に悔しい」と冗談交じりに言い残し、会場を後にした。
中日スポーツ