日テレ番組悪用“フェイク動画”見破るポイント ネットユーザーに求められるのは…【#みんなのギモン】
■見破るポイント 技術が進めば見分けがつかなく…
ニセ動画では、河出キャスターの顔が出ていますが、こうして、例えば人が映っている場合、見破るポイントがあります。 ●頭・口の周り・服装 髪型がいつもと違わないか、見てください。口の動きを合成した場合、歯が一部映っていなかったりすることもあるかもしれません。服のシワの入り方、エリの折り目が不自然ではないかも見てください。 ●動き 顔のちょっとした動き、瞬きが同じ動きを繰り返しているように見える場合、疑った方がいいです。 ●背景 壁の模様のズレや、光と影の方向がチグハグになってないか、こういったところに合成した跡が残っている場合があります。「あれっ?」と思ったらその直感を信じて、スルーしないように立ち止まって考えることが大事です。 今回の動画は違和感がありましたが、技術が進めばますます本物とニセ物の見分けがつかなくなります。
動画を解析してくれたAI総合研究所NABLASの鈴木都生取締役は「ニセ物が精巧にできていることを認識し、うのみにせず、よく精査して考えて判断することが必要」と話しています。
■SNS運営側に質問 ネットユーザーも“フェイク”常に念頭に
そもそもフェイクで欺こうとする人がいけないわけですが、本来はSNSを運営する側がこうした動画を削除するなど、拡散させない取り組みを行っているはずです。でも今回は、日本テレビの番組のニセ動画が広がりました。 すぐに対応はできなかったのか、SNSを運営する側に質問してみました。 YouTubeを運営するGoogle Japan 「動画はフィッシングを禁じる有害または危険なコンテンツに関するポリシーの違反で削除し、該当する複数のチャンネルを、なりすましを禁じるポリシーの違反で停止しました」 Facebook Japan 「写真や動画が虚偽と評価され危害をもたらす可能性のあるなどのコンテンツについては削除したり、拡散を抑制したりしています」「AIと人の目の両方で審査し、見つけた場合は広告を拒否するだけでなく、この先、広告を出せないようにする取り組みも行っています」 2つの会社とも“一生懸命取り組んでいます”という回答でした。ただ、Facebook Japanは規定をかいくぐる様々な手口が出てきているとも話していて、警戒を強めていました。 ◇ この先、人の目や耳ではフェイクを見分けることが難しくなってくると思われます。 ニセ物を見つけ出す技術にも頼っていく必要があるかもしれません。SNSを運営する側にも、悪質なニセ動画を徹底して排除する努力をしてもらいたいと思います。 同時にネットユーザーの私たちも、フェイクがあることを常に念頭に置いてSNSと向き合っていく必要があります。 (2023年11月3日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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