仏軍艦が台湾海峡通過 中国けん制か 台湾国防部
【台北時事】台湾国防部(国防省)は29日、フランスの軍艦1隻が前夜から29日午前にかけて台湾海峡を南から北に通航したと発表した。 台湾への軍事威嚇を強める中国をけん制する狙いがあるとみられる。国防部は「全行程で周辺海空域の動向を把握しており、正常だった」と説明した。 台湾国防部が仏軍艦の台湾海峡通過を発表したのは初めて。軍事専門家らによると、仏軍艦は昨年4月にも台湾海峡を通航したとみられる。同海峡は近年、「国際水域」とみなし「航行の自由」作戦を実施する米国に加え、カナダや英国、ドイツなど多くの外国艦が通っている。今年9月には、海上自衛隊の護衛艦が発足以来初めて通過した。