9回9点の猛攻を呼び込んだ巨人の8回裏の好守備3連発 3ゲーム差で独走態勢に入るか?
巨人は9月11日の広島戦で9-2と大勝した。2点ビハインドで迎えた9回表、巨人打線は対峙した栗林良吏のボールを見極めて四球を選び、甘く入った球を逃さず打ち返し、3点を奪って逆転に成功。栗林をノックアウトした後も打線の勢いは止まらず、打者一巡の猛攻を見せて合計9点を挙げ、試合を決定づけた。 【動画】これぞ主軸の仕事!坂本が中日・柳から値千金の逆転3ランを放ったシーン 1イニングで9点を取った攻撃面ばかりが注目されがちだが、この日の勝利は好守備で掴んだものでもある。 8回裏の場面だ。先頭の磯村嘉孝が放った鋭いライナーをセカンドの吉川尚輝がジャンプ一番でキャッチ。続く秋山翔吾の強烈な打球を、今度はショートの門脇誠が海老反りになりながらジャンプしてミットに収める。 そして、2アウトで迎えた矢野雅哉には右中間を割られたが、矢野が三塁を狙ったところを完璧な中継プレーでアウトにした。吉川からの送球は打者走者と重なっていたが、サードの坂本勇人がしっかりと捕球してタッチアウト。吉川や門脇のプレーに比べれば派手さはないが、坂本のファインプレーと言って良い。巨人の連続する好守備によって0点に抑えたことで、9回のビッグイニングを呼び込む結果となった。 巨人は現在、チームの失策数が50とリーグ最少を誇る。優勝争いはミスをしたチームから脱落していくものだが、そういった根競べは今の巨人にとっては分がありそうだ。広島とのゲーム差を3まで広げ、このまま独走態勢に入る可能性も見えてきている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]