ポルノやカンニングツールの温床? GPT Storeの監視体制に疑問符
OpenAIはポリシー違反をスルー?
GPT Storeが発表されたとき、ユーザーは好きにカスタムGPTを作成できるが、同時に規約違反を取り締まるツールも導入されるとOpenAIは語っていました。現状、その「ツール」とやらが上手く機能しているとは思えません。 ジョージア工科大学のインターネットガバナンスプロジェクトのディレクターを務めるミルトン・ミューラー氏は、GPT Storeの現状をこう語っています。 「OpenAIについて注目すべきは、こういうAIの破滅的ヴィジョン(のプラットフォーム)を持ちながら、どうやってそこからユーザーを救うつもりなのかというところですよね。 OpenAIは自社の規約があれば世界を救える、大丈夫だと言う一方で、AIポルノはダメという簡単な規約ですら取り締まれておらず、それはもうお笑い種だと思ってしまいます」 今回の調査で見つけたGPTを例に、OpenAIの担当者タヤ・クリスチャンソン氏に取材したところ、以下の回答が来ました。 「これらの規約に反するものには対応しています。自動システムと人間によるレビュー、ユーザーからの報告を組み合わせ、規約に反する可能性があるGPTを調査しています。また、プロダクト内報告ツールも提供しています」
開発者への還元とルール強化が課題
現時点ではGPT StoreにカスタマイズしたGPTsを開発・公開しているデベロッパーが、ストアから直接的に利益を得ることはありません。ですが、Google Play StoreやApp Storeのように、OpenAIもデベロッパーに還元できるストアのビジネスモデルを計画していると語っています。 今後、GPT Storeがビジネスとして成長していけば、同時に規制の強化(数行のコードで解決できるような安易ではないもの)が必要になると、ミュラー氏は指摘しています。
そうこ