上司に「ノルマ達成のために不正をしろ」と言われたとき、流されない自分の守り方。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
大騒ぎにせずとも…
というのも、上司が不正や犯罪を勧めてきて、従わなかったら不当な処分をするという脅迫の証拠を相手からもらえたことになるからです。告発や世間を巻き込んだ大騒ぎにせずとも、「念のため録音しておきました」などと、やんわりアピールすれば十分。 むしろそれ以上のこと、例えば「評価をよくしないと、証拠を公開しますよ」など、相手にとってマイナスになるような説明はNG。相手に危害が加わることを示唆した段階で、脅迫の可能性が出てきてしまいます。
降格や減給にされた場合は…
それでも降格や減給にされた場合は、労働基準監督署に行ってください。降格や減給できる基準は法的にはかなりシビアなので、上司や会社が処分の対象になります。 ヒラ社員だろうが管理職だろうが役員だろうが、会社内で揉めたりするとその後やりづらくなるのは誰もが同じこと。だから、証拠を握った後は上司と自分だけの秘密にしておけば、その上司がずっと自分の言いなりになって、むしろ後の査定で高評価になる可能性すらあると思いますよ……。
会社から不正を指示されたときの断り方は…
× 不正はできません ◎ 念のため録音しています 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
日刊SPA!