「子どもは自分の分身ではない。期待よりも応援すべき」レッド吉田が子育てをアップデートして気づいた“親のあり方”
「期待ではなく応援しなきゃダメ」5人の子どもを育てるうちに変化した思い
――5人のお子さんを育てる中で、レッドさんの「子どもへの接し方」に変化はありましたか? レッド吉田: 1人目のときは、自分の理想の父親像にならないといけないと思って子育てをしていました。周りに認められたいという気持ちが強くて、人からの評価ばかり気にしていましたね。いわば「他人から点数を取りたい子育て」です。だから、長男には「俺の理想の父親像を押し付けただけかもしれない。すまん! お前の子育て間違えたかもしれないわ」と謝っています(笑)。 それが3人目、4人目と子どもを育てていくうちに、「親と子」という関係で見るのではなく「人と人とのつながり」と考えるべきなんだなと気づき始めました。だから、今は周りの評価も気にしなくなりましたね。 ――今、レッドさんは末っ子のお子さんと一緒に日々野球の練習に取り組んでいるそうですね。 レッド吉田: 末っ子の「プロになりたい」という夢を叶えたくて、毎日一緒に練習しています。ただ、今はプロ野球選手を目指しているけれど、他に好きなものが見つかったときは、シフトチェンジしても良いと思っています。 親ってやっぱり子どもに期待しているでしょ? 僕は甲子園に出ましたが、控え投手でした。でも子どもにはそれ以上の結果を求めようとしている。カエルの子はカエルなのに。これって親のエゴなんですよね。ある方に「期待じゃなくて応援をしなきゃダメだよ」と言われたことがありました。応援であれば子どもが失敗しても腹は立たないけれど、ダメだったときに子どもを詰めてしまうのって期待だからなんですよ。 その言葉に出会ってからは、期待通りの活躍ができなかったときも、結果が伴わなかったときも、否定するのではなくてどうしたら改善できるのかを一緒に考えて、寄り添って応援していくようになりました。親が勝手に期待をして思い通りの結果にならなかったときに、親が怒って子どもがすねていたら誰も幸せにならないし、楽しくない。そこは親が変わらないといけないと思っています。