ラグビーW杯日本対アイルランド戦に海外メディアも熱視線「番狂わせを起こす力がある」
ワールドカップの日本対アイルランドが明日28日、静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われる。最新の世界ランキングで2位にいるアイルランドは、白星発進した日本にとって予選プールにおいて最大の強敵。スコットランドとの初戦に快勝しているアイルランドの地元メディアなどの海外メディアも開催国日本との第2戦に「番狂わせの可能性あり」と注目を寄せている。 アイルランドの地元のアイリッシュ・タイムズ紙は、「ブレイブブロッサムズ(日本代表の呼び名)は2015年のヒーローたちに匹敵し、大きな番狂わせを起こすだけの根拠が見られる。(アイルランドにとって日本戦は)危険が伴う戦いになる。今後、ロシア戦、サモア戦と続く中で、アイルランドは、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが率いるチーム(日本)を乗り越える道筋を描くことができれば、(今後の戦いを)しっかりと組み立てられる。(日本戦の勝利を)当然のものとして考えてくることはしないだろう」とし、日本につけられた「ブレイブブロッサムズ(勇敢な桜ジャージ軍団)」の愛称を用いて、アイルランドに“日本要注意”の警鐘を鳴らした。 記事は、「アイルランドにとって日本戦は、予選プール戦の残り試合の中で最も厳しい戦いになる。日本はアイルランドの隙に集中してくるだろう」と指摘。 「大会は、まだ序盤だが、アイルランドが目標としているW杯初の準決勝進出への道は、土曜日の番狂わせを避けることができれば開けてくるように見える」とし、決勝トーナメントに向けての展望を記した。優勝候補のニュージーランドがプールBの初戦で南アフリカを23-13で破ったため、南アフリカがプールBの2位になることが濃厚。アイルランドがプールAを1位で抜ければ、決勝トーナメントの初戦ではニュージーランドを避けて南アフリカと対戦することができる。それでも「南アフリカとの試合は、フィジカルを消耗する戦いとなるだろう」と予想した。 また同紙は、日本戦に向けてアイルランドがスコットランド戦のメンバーからバックスを4人変えてきたことを紹介。 「最も目を引いたのがアウトサイドハーフのポジションとなる」とし、“世界最強司令塔”のスタンドオフ、ジョニー・セクストンが負傷でスタメンを外れ、代わってジャック・カーティーを先発起用する点に注目した。 さらに「フロントは素晴らしかったイングランド戦の陣容から変更はなく、強力なエンジンとなるジェームズ・ライアンと、イアン・ヘンダーソンのロックのコンビは継続され、ロブ・カーニー、キース・アールズもバックラインに残る。シュミット(ヘッドコーチ)の選手配置から日本を軽く見ていないことを示している」と、FWを変えず、バックスの14、15番の2人も変えなかった先発陣にジョー・シュミット・ヘッドコーチの本気度が示されているとした。