ラグビーW杯日本対アイルランド戦に海外メディアも熱視線「番狂わせを起こす力がある」
また過去のアイルランド対日本の対戦成績についても触れ、1991年のW杯で両国が初対戦し、アイルランドが32-16で勝利、続いて1995年のW杯でも対戦してアイルランドが50-28で勝利するなど、これまで7戦7勝であることを紹介。 「アイルランドは日本に対して勝率100%。土曜日もそれを台無しにするような時間とはしないだろう」とポジティブな予想を記した。 一方で、日本が南アフリカを破った2015年イングランド大会の戦いにも触れ、「(サモアが反対するかもしれないが)あの試合は、2015年のW杯で最大のショックだったことに疑いはなく最も有名な一戦になった」と説明。その上で、「日本がアイルランドに勝利すれば、2015年にスプリングボクス(南アフリカ)に勝った試合以上の出来事となり、国全体でくぎ付けとなるだろう。だが、シュミット(ヘッドコーチ)の選手が戦いに関わっている限りは、そうしたロマンスや感情的な場面は静岡には起きないだろう」とアイルランドの勝利を支持する考えを述べて記事をまとめた。 英国のデイリー・テレグラフ紙は、この試合のプレビュー記事を掲載。対戦オッズについては「日本が勝つ確率が9/1(10倍)、引き分けが66/1(67倍)、アイルランドの勝利が1/12(1.12倍)」とし、「この試合の勝者は予選リーグ突破の可能性を大きく広げることになる」と伝えた。 「アイルランドはスコットランドに27-3とゆとりある勝利を収め、大会を力強くスタートさせた。南アフリカかニュージーランドと対戦することになる準々決勝を控え、ジョー・シュミットの選手たちはトーナメントの戦いに向けて高いレベルのパフォーマンスを維持したいだろう」と、アイルランドのチーム状況を説明。 「日本には番狂わせを起こす力があり、我々は過去にそれを見ている。だが、日本はロシアとの初戦で、アイルランドを相手にショッキングな結果をもたらすには物足りない不正確なミスを連発していた。南アフリカに勝った2015年のW杯では、南アフリカは日本に関しての情報をほとんど持っていなかったが、今回のアイルランドは準備が整っている」とし、「アイルランドが30-10で日本に勝利する」と大胆なスコアを予想した。 英国のBBCは、「アイルランドは日本戦に向けて4人の選手を替えた。ジャック・カーティーがジョニー・セクストンに代わって出場する」との見出しを取り、スコットランド戦で太ももを痛めたチームの司令塔であるスタンドオフのセクストンが先発出場しないことを伝えた。 同記事は代役出場となるカーティーについて、「27歳のカーティーは、今年のシックス・ネイションズでのイタリア戦で国際試合デビューを果たした。スタンドオフ(のカーティー)は、コナートで力強いシーズンを送った後、カーディフで、行われたウェールズ相手にマン・オブ・ザ・マッチとなったのを含め、アイルランドのここまでの強化試合で素晴らしいプレーを見せている」と絶賛した。 また日本代表については、「大会ホスト国の日本は、ロシアとの開幕試合でぐらついたような試合をものにしボーナスポイントを獲得した。キャプテンのリーチ・マイケルが先発の15人から漏れたのには驚いたが、代わりにヘッドコーチのジェイミー・ジョセフはバック陣にアマナキ・マフィを適合させ、フランカーのラピース・ラブスカフニをスキッパーとして起用する」と伝えた。 世界が注目の一戦で日本は再び“ジャイキリ”を起こすことができるのか?