【箱根駅伝】77年連続出場の日体大は、"3本柱"に4年生の粘りを融合「古豪と呼ばれて久しいが、新しい駅伝も見せたい」
山崎丞「状態を確認するレース」で好タイム
自信満々で「花の2区」に備えているのは、エースの自覚を強く持つ山崎。12月には28分19秒33を出したが、当然とばかりに笑みを浮かべていた。 「記録を狙いにいったわけではなく、状態を確認するレースで出たタイムです。27分台もいけるかな、と思いました。練習を積み重ねてきた結果だと思います」 大学3年目は充実したシーズンを過ごしている。前回大会は5区で準備しながらインフルエンザで欠場。今年度は生活面から心を入れ替えて、陸上競技に打ち込んできた。予選会ではチーム内トップで出場権の獲得に大きく貢献し、全日本大学駅伝の2区でも区間8位としっかりまとめた。箱根路では謙虚な気持ちを持ち、エースらしい働きを見せると誓う。 「区間タイムは1時間7分30秒以内を目指し、日本人3位以内を狙うつもりです」 すでにコースも把握。難所と言われる13km付近の権太坂も、そこまで問題にはならない。「8割くらいの力で上って、後半に足を残しておきたい。ただ、ラスト3kmに来る戸塚の急坂だけは地獄ですね。どれだけ、もがいて上れるかです」
田島駿介、初挑戦の往路を希望
3年生トリオの一角を担う田島は、3区、4区を想定して準備を進める。前回大会は7区で出走しており、希望する往路は初挑戦。経験者のOBからも話を聞き、直接アドバイスをもらったという。 「3区は漆畑徳輝さん(現・トーエネック)に『前半の10kmを28分台で入るのはマスト』と教えてもらい、4区は大森椋太さん(現・JFEスチール)が助言してくれました。『前半のアップダウンでリズムをつかみ、後半の上りは頑張るしかない』と」 10000mのタイムはチーム最速の28分11秒41。自らの課題に向き合い、スピード練習を積んできた成果が出ているという。正月の大舞台では区間一桁順位で走り、チーム目標の達成に尽力するつもりだ。「良い位置でくれば流れをつくり、後ろで襷を受けたときはゲームチェンジの役割を担えるようにしたいです」