報告遅れ、指針抵触の可能性 小林製薬、健康被害拡大の一因か
小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」成分を含むサプリメントの問題で、同社が健康被害の把握から公表まで2カ月を要した点について、消費者庁は5日、「(機能性表示食品の)ガイドライン通りになされていなかった可能性はある」との認識を示した。立憲民主党のプロジェクトチーム(PT)の会合で担当者が答えた。ただ、ガイドライン違反があったとしても、法令違反には当たらないとの説明をした。 健康被害問題拡大の一因となった公表遅れは、同社の対応の不備だけではなく、法令などの報告基準が曖昧だったことも背景にあると指摘されており、立民PTは報告の義務化を要請した。