きょう(金)の天気 強烈寒波で日本海側は大雪・荒天のおそれ 帰省の足に影響も 交通障害に注意 晴れる所も厳しい寒さに
きょう27日(金)は日本海側では北陸を中心に大雪や荒天のおそれがある。交通障害や路面凍結、着雪などに注意が必要だ。関東も北部山沿いでは積雪するくらいの雪が降る所があり、西日本の日本海側は夜遅くから雪の範囲が広がりそうだ。また、全国的に気温が低く、晴れる所も厳しい寒さとなるため、万全な防寒対策が必要となる。
日本海側は北陸中心に大雪警戒 交通情報も要確認
日本付近は強い冬型の気圧配置で、上空には強烈な寒気が流れ込んでいる。午前5時現在、近畿北部から北日本の日本海側を中心に雪雲や雨雲がかかっているが、このあとも同じような所で雪や冷たい雨が降りそうだ。風も強く、ふぶきになる所もあり、荒れた天気となるおそれがある。特に風と風がぶつかる所で雨雲や雪雲が発達しやすく、その雲が次から次へと流れ込む北陸で雨や雪の量が多くなりそうだ。北陸は沿岸部では雨が主体だが、内陸部は雪の時間が長く、夜からは沿岸部も含め雪に変わる見通し。また、関東北部の山沿いや長野県でも、積雪するくらいの雪が降りそうだ。また、夜遅くになると山陰でも雪の範囲が広がり、福岡県や広島県でも雪になる所がありそうだ。
あす28日(土)の朝までの24時間に予想される降雪量は多い所で、北陸は70センチ、関東甲信で50センチ、東海・近畿 40センチ、中国で30センチなどとなっている。さらに29日(日)にかけても雪が降り続くことが予想され、北陸を中心にかなりの降雪量となるおそれがある。交通障害や路面の凍結、ふぶきによる見通しの悪化、着雪による停電などに注意が必要だ。帰省など移動が多い時期であるが、最新の気象情報と交通情報を確認し、時間に余裕をもった行動を心がけてほしい。
晴れる所も極寒 強い北風でより寒さ厳しく
一方、関東南部など太平洋側の平野部では晴れる所が多いが、空気が乾燥した状態が続く見込み。また、気温は全国的にきのうより低く、厳しい寒さとなりそうだ。強い北よりの風が体感的な寒さを強めるため、風を通しにくい服装を選ぶなど、足元から首元までしっかり防寒して出かけたい。 （気象予報士・多胡安那）
