物を捨てられないのは、あなたが優しい人だから。汚部屋出身・片づけ心理カウンセラーが伝えたい「自分のことを優先するバランス」とは
◆物と心の距離感が近いと、捨てるのが苦しくなる 4、地球のことを考えて捨てられない「地球の未来のためにゴミを捨ててはいけない!」と思っている方も多いです。中にはゴミを捨てる行為の全てが、地球に申し訳ないという罪悪感でいっぱいになる方もいらっしゃいます。 でも、今の消費社会の仕組みの中で普通に暮らしていると、ゴミを出さないという生活は難しい現状がありますよ。不要な物は手に入れないように配慮しながら、必要ない物は自分にしっかり許可を出して、手放していきましょう。 5、物を擬人化して捨てられない「私のところに来なかったらもっと大事にしてもらえたのに」「ちゃんと使ってあげられなくてごめんね」「いっぱい役立ってくれたのに捨てるなんて可哀想(かわいそう)」そんな風に物に対して人格があるかのように扱う癖のある方も多いんです。 「あなたはどんだけ優しい人なの!?」と、私はハグをしたくなるんですが(笑)、あなたにとって当たり前のそれ、超優しい性格の表れなんですよ。 とっても素敵な気質だと思うんですが、たくさんの物とそんな風に「情」を結んでいると、捨てる時は友達と別れるような断腸の思いになりますよね。 物と心の距離感が近すぎると、捨てるのがどんどん苦しくなってしまいます。捨てるのが得意な人は、そんな風に多くの物と情を交わしたりしないんですよ。 知っていましたか?それがあなたの優しさなんです。物を捨てられない方の優しい特徴、思い当たるところはありましたか。
◆優しさはあなたの長所です そんな長所ゆえに、他の人よりちょっと物が捨てられない部分があるんですよね。だから、物が捨てられない自分に頭ごなしにダメ出ししないであげてください。 今まで捨てられない自分を「ダメな人!」と責めてきた方は、ぜひ今から伝える言葉を自分にかけてあげてください。 「今まで責めてごめんね」言えましたか?少し心がふわっと軽くなりませんか? 頭の中のもう一人の自分が、いつもカタキのように責めていたら、捨てることに向き合うことが、ますます怖くなっちゃいますよね。 あなたの優しさは、今まで色んな場面で、人を癒すことができたり、あなたの強い武器にもなってきたりしたはずなんです。 その優しい長所はそのまま持ち続けてください。その上であなたが、自分らしい快適な生活を送りたいと心から望むのならば、少しだけクールになることも受け入れていきましょう。 あなたが、相手の気持ちや、相手のことばかり優先してきたのなら、少し頑張って、自分が快適に過ごすための決断が必要になります。 片づけ以外にも、優しすぎるがゆえに大変な思いをされている方もいらっしゃると思います。 嫌な人になるのではなく、自分のことを優先するバランスをとっていくと、片づけだけじゃなく人間関係や色んなことも変わってきますよ。 ※本稿は『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
おむらちも
【関連記事】
- 片づけをやらなきゃと思っているのに、できないのには理由があった!汚部屋生活から転身した片づけ心理カウンセラーが教える、スルッと片づける〈魔法の言葉〉
- あなたの引き出し、ゴミ箱になっていませんか?断捨離の第一人者・やましたひでこさんが教える「引き出しの中」と「心の状態」の深い関係
- 50歳を過ぎてから、突然やってくる<無気力>にはどう対応すればいい?エッセイスト・松浦弥太郎さんのルーティンを紹介
- 「大掃除」のつもりがなぜか「片づけ」で終わってしまう。そんなあなたはもしや…玄関にクローゼット、<モノ>を減らして掃除をラクに進めるコツ
- 「大掃除前の今だからこそ捨てておきたい!」キッチン、リビング、洗面所…。整理収納のプロが処分したいモノとコツを場所別に紹介