<虎に翼>寅子の“戦友”として よねさん、ヒャンちゃん、梅子さん、涼子様、玉ちゃんも 女子部同期メンバーの“戦いの記憶”
朝鮮半島からの留学生だった香淑は、弁護士の道を諦めて一度朝鮮へ戻るが、そこで出会った汐見(平埜生成さん)と結婚。娘の薫が生まれたことを機に「汐見香子」として生きていくことを決意。朝鮮出身である過去を封印し、薫にさえ長年、事実を隠したまま生きてきた。子育てが落ち着き、法律の勉強を再開。司法試験に合格し、弁護士となった。
第120回(9月13日放送)では、過去を隠してきた香淑が、薫(池田朱那さん)の前で「崔香淑を取り戻してみたい」と宣言し、これまで会うことを避けていた明律大の同期・小橋(名村辰さん)と稲垣 (松川尚瑠輝さん)と久しぶりに対面。長い年月をかけて、本当の自分を取り戻した香淑の生きざまに、目頭を熱くする視聴者が相次いだ。
◇梅子さん&涼子様&玉ちゃん
大学時代、唯一の既婚者だった梅子は、モラハラ夫と離婚して親権を獲得すべく、法律を学んでいた。夫の死後は、遺産相続をめぐる騒動を経て、夫の遺産も、嫁の立場も、母の務めも全てを放棄し、家族と決別することを決意。一人で家を出て、よね、轟と暮らし始める。甘味処「竹もと」を継ぐため、あんこの修行を積み、その後は、寿司と甘味が楽しめる店「笹竹」を道男と共に営む。
第64回(6月27日放送)で、遺産を巡る調停のさなか、梅子の三男・光三郎(本田響矢さん)と亡き夫の妾・すみれ(武田梨奈さん)がつながっていたことが判明。梅子は高笑いし、「私は全部失敗した。結婚も家族の作り方も息子たちの育て方も、妻や嫁としての生き方も全部!」と吐き出すと、「ごきげんよう!」と言い放ち、家を出て行った。自分の人生を生きることを決めた梅子の吹っ切れた姿は、視聴者に鮮烈な印象を残した。
元は華族生まれのお嬢さまだった涼子は、ファッションや行動が雑誌で取り上げられるほどの有名人だった。家を守るため結婚の道を選び、弁護士の夢をあきらめるが、戦後の憲法により華族の身分を失ってしまう。その後、新潟で玉と共に喫茶「ライトハウス」を含めた二つの店を経営。香淑に触発されて司法試験に挑戦し、合格を果たした。