「東大合格してもやりたいことが見つからない」現役東大生が語る、受験教育だけでは“幸せ”になれない理由
「原体験は、僕の人生です。僕が学生時代を過ごしてきて、自分がやりたいことを全然見つけられなくて。」 【頭のいい子の育て方】成績を伸ばすために、トップレベルの子どもの親が絶対にやらないこと そう語ってくれたのは、現役東大生の東郷泰河さん。そして、私の息子の先生でもあります。 東大生など現役大学生が講師となり、子どもが「自分の好きなこと」について学ぶ、新しい教育サービス。息子は今、東郷さんと一緒に、時計が動く仕組みについて学んでいます。 子どもが好きなことを学ぶことに、一体どんなメリットがあるのか? 今回は、完全オーダーメイド教育サービス「ScholarJump(スカラージャンプ)」代表の現役東大生、東郷泰河さんにお話を伺いました。
子どもが好きなことを学べる社会って、おもしろい
すみれ:子どもが「自分の好きなこと」について学べる教育サービスって、すごく新しいというか、珍しいなと思います。 東郷泰河(以下東郷):小学生や未就学児って、僕たち大学生よりも、よっぽど知的好奇心をもっていて、いろんなことに飛びついていけるだけのエネルギーがあるんです。 でも、エネルギーはあっても、学びたいものとうまく噛み合っていないんですよね。なぜなら、子どもには「学力、理解力、検索能力」がないから。だから、情報にさわれないし、唯一さわれる情報も、漢字が読めなかったり、理解力がなくてわからない。 親御さんが教えてあげられれば良いんですけど、実際は忙しくてできないですよね。まわりに助けてくれる大人もいないし、習い事でも賄えない。 だから僕たちが、お子さんに「学力、理解力、検索能力」を補ってあげる。そうすることによって、学びたいエネルギーと学びたい対象がうまく合致して、相乗効果的にどんどん学びが進んでいく。「もっと学びたい」という気持ちを育てることができるんです。 そうなったら、お子さんも親御さんも幸せなんじゃないかと思っています。それに僕たちも、そういった社会のほうがおもしろいと思っていて。子どもが好きなことを縦横無尽に学べる社会って、ステキだなと思います。 すみれ:息子にも、学びたい気持ちがあるようなのですが、私が忙しかったり、知識不足で十分にサポートできていなくて。「好きなことを学ぶ」という形で、学びたい気持ちを育ててもらえるのは、とても助かりますね。