法廷激震!警察が押収した「山健組組長」メモにあった「司」「高山」の文字の意味がヤバすぎる…ヒットマンが逮捕後に「六代目」の元に走った理由
警察官20人が法廷にやってきて
検察側の主張では、中田被告は自宅から車で出発し、神戸市内の病院駐車場で白いスクーターに乗り換えた。その後、弘道会の神戸連絡事務所近くの駐車場で黒いバイクに乗りこみ、襲撃した。同じ経路で戻ったという。いずれも防犯カメラ映像だけが証拠だ。 法廷で映し出された映像を見ると、中田被告の容姿、服装は確かに本人には似ているが、顔が鮮明に映っているものはなく、本人とまで言い切れない印象だ。スクーターやバイクから中田被告の指紋、けん銃を発射した反応や痕跡の可能性があると報道されたが、法廷では証拠として提出されていない。 だが、先の捜査関係者はこう解説する。 「論告求刑にある通り、6発撃って5発命中というのはまさに、腕利きのプロ、暴力団の犯行だ。中田被告は弘道会に対してヒットマンとして結果を出したといえる。だが、メモが発覚すればその後は六代目山口組から追われる立場になることは明らかだった。 神戸山口組は組員が減り続け、今や30人ほどしかいない。そこに司組長、高山若頭の襲撃を計画していたことは、いずれメモからばれてしまうと考えてのだろう。 抗争は、当初から六代目山口組が神戸山口組に対して優勢だったのは誰もが認めるところだった。司組長、高山若頭へのメモが判明する前に移籍しないと命が危ないと考えたのではないか」 神戸地裁の法廷は、暴力団の襲撃を警戒してか、防弾の衝立が立てられる物々しい雰囲気だった。最前列の傍聴席は「着席禁止」と札が掲げられ、そして後方の傍聴席には「傍聴優先席」として兵庫県警の警官が20席ほどを占める。裁判所内は、制服の警官が警備にあたる厳戒態勢だった。 裁判長がわざわざ「皆さんには、警備のことで不自由をかけて申し訳ない」と傍聴者に断りを入れるほどだった。 通常、暴力団の事件では検察側の求刑通りの判決となるケースが少なくない。だが静岡地裁で袴田事件の「無罪」が言い渡され、確定したことも影響しているのか。裁判長は「裁判所もきちんと判決をしなければならない」と検察側の立証に異例の苦言を呈することもあった。それほど、裁判員裁判で裁かれるこの事件に証拠が「薄い」ことを如実に示している。 注目の被告人質問では、検察側は中田被告に「あなたがメモを書いたのか」と訊ねたが、中田被告は「黙秘権を行使します」と語るだけだった。 判決は10月31日に言い渡される。 関連記事 【独自】ラーメン店長だった「弘道会」現役直参組長は、なぜ射殺されたか《記者も食べた美味のラーメン》《事務所も差押えの困窮》《幼馴染みも証言するその素顔》《B級グルメ好きの実名インスタ》
現代ビジネス編集部
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